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「え…」
「すいません…! 先程女性の方が買って行かれたので最後だったんです…」
「そうですか…」
ガク、と肩を落とす銀八に店員は近くの花屋を紹介してくれた。
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「すいません…」
しかし紹介してもらった店も売り切れだった。
「ラスト一本、女性の方が買われて…」
「(まじか…)」
デジャヴを感じながらも売り切れてしまったものは仕方ない。
腕時計の時間は既に待ち合わせ時間を少し過ぎていた。
焦る銀八を見兼ねた店員が他の店員と話出した。
「あと何本必要ですか? 仲間内に連絡して在るか確認しましょうか?」
「…! 出来ますか! お願いします!」
本数を伝えると何かを察したのか店員の顔付きが変わる。
「絶対に用意しますので、お待ちください!」
必死だったからあまり気にしていなかったがふと我に返って少し恥ずかしくなりながらも、「お願いします」と頭を下げた。
Aに遅れる事をメールし、待っている間店内の花を見ていた。
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「(何処に行っても売り切れてる訳だわ…)」
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作者名:アカツキ | 作成日時:2024年1月14日 0時