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結局Aを見つける事は出来ず、万事屋に戻った俺を新八と神楽は玄関で温かく迎えてくれた。
「きっと帰ってきますよ」
「そうアル、勝手に居なくなったりしないネ」
その励ましの言葉に俺が力無く笑ったからなのか、二人は顔を強張らせた。
ガシャン…!
背後、玄関の戸を叩く音と、人影が見えて慌てて玄関を開けた。
「A…!」
Aかと思ったその人物は長髪の見知った顔だった。
桂は額に薄らと汗を滲ませ、背中に何かを背負っていたが、羽織を被せられ中は見えなかった。
「…ンだよ、ヅラかよ」
「ヅラじゃない…なんて言ってる場合では無いのだ、上がらせてもらうぞ」
「おい!」
有無を言わさずズンズンと室内へ上がり込む其奴の表情はいつにも増して険しい。
嫌な予感がする。
「拾い物だ」
客間のソファに背中のそれを下ろした反動で掛かっていた羽織が地面に落ちた。
「「「!!!」」」
“拾い物”と言われた”彼女”を見て、俺は、...俺たちは絶句した。
震えた声で新八が反応する。
「…ひ、酷い… 誰がこんな事を…」
胸元にかけて着物の破れた跡と、そこから見える内臓は無惨にも酷い損傷だった。
ただ、表情だけは綺麗なまま、安らかに眠っていた。
.
.
.
一か八かではあったが、背中にある電源部分に源外から預かっていた電源コードを差し込んだ。
微かに光ったがそれも直ぐに消える。
「悪かったな、ヅラ」
「何、構わん。今日は休め、説明はまた後日来る」
「嗚呼...」
全てを察したかのように、桂はそう言い残すと外へと出て行った。
気を遣ってか、新八も神楽を連れて家へと帰ると言う。
俺は何も言えず、ただ3人の居なくなる足音だけを聞き送っていた。
「なぁ、A、お前、何があったんだよ」
Aの隣に腰を下ろすと、コツンと彼女の頭が肩に乗っかかる。
暖かさの感じなくなった手を握って、そのまま眠りに落ちて行った。
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ｱｶﾂｷ(プロフ) - おひなさん» はじめまして、温かいコメント有難うございます。またご縁がありましたら読んでくださると嬉しいです (8月15日 7時) (
レス) id: a7c4fa7239 (このIDを非表示/違反報告)
おひな(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！😊 (8月14日 23時) (レス) @page38 id: fb3fd917e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｱｶﾂｷ
| 作成日時：2023年7月24日 13時
