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『銀時〜』
『銀時!!』
『ぎーんーとーきー!』
あれから彼女は俺の名前を良く呼ぶようになった。
まるで雛鳥が親鳥を追い掛けるみたいに。
「んー?」
それがどうにも可愛くて、悪い気はしない。
「銀さんとAさん、良い感じだね」
「やっと素直になってきたアル」
何やらコソコソ言い合っている新八と神楽に「何?」と聞いたが、「「何も」」と言う。
「…まぁいいや」
「おーい、A、ちょっと出るぞ」
一声掛けると彼女は小走りで近寄って来て嬉しそうに頷いた。
『どこ行くの?』
「どこ行きたい?」
『え? 決まってないの?』
「これからお前が決めるから」
玄関へ向かいながらそんな話をする。
「あれ、銀さんの方がAさんに引っ付いてるって無自覚かな?」
「……でもやっぱり心配アル」
「心配? 何が?」
「Aは”A”とは違うヨ」
そんな二人を見送りながら、神楽は神妙な面持ちでそう零した。
「…か、考えすぎだよ…!」
「だと良いアルナ」
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アカツキ(プロフ) - おひなさん» はじめまして、温かいコメント有難うございます。またご縁がありましたら読んでくださると嬉しいです (8月15日 7時) (レス) id: a7c4fa7239 (このIDを非表示/違反報告)
おひな(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました!😊 (8月14日 23時) (レス) @page38 id: fb3fd917e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年7月24日 13時