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敵は準備などさせてはくれない。
そんな事知っている。
知っていたのに_____
「よォ、俺と来る気にはなったかァ?」
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「動ける奴は隊長の指示に従え!」
「こっちだ!!」
夏も終わろうという時期だと言うのに辺りは熱気に包まれていて暑い。
頬に付いた誰かの血を拭い走る。
パンッ!
銃声とほぼ同時に足元に弾丸が弾け飛ぶ。
「チッ、外したっス」
『女…』
「晋助様の言ってた真選組に居る女ってアンタっスか?」
サイドテールの金髪女子は二丁拳銃を構えながらそう聞いてきた。
Aは周辺の状況把握をしつつ彼女に『かもしれません』と答えた。
「…晋助様がお待ちっス、ついて来い」
『私に背を向けて良いんですか? 斬られちゃいますよ』
「出来るもんなら」
あまりに強気で、こんな脅しなんぞ一切怖がらない彼女にAは静かに刀を収めた。
それを見るなり「は?」とでも言いたげな顔をされたが怪訝そうAを見た後再び付いてくるよう促した。
『鬼兵隊にも女が居るんですね』
「来島また子っス」
『”赤い弾丸”…』
また子はチラっとAの方を振り返り見たがその視線は冷たかった。
少し歩いた所、その場所だけ異様な空気で鎮まり返っていて、攘夷浪士も真選組隊士も居ない。
居るのはただ一人、
『…高杉晋助』
「よォ、A」
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アカツキ(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 最後まで読んでくださり有難うございました。めぐぽん様からのコメントとても励みになりました。 (7月2日 22時) (レス) id: d828e70b5b (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - 完結、お疲れ様です!改めて、アカツキさんのお話が好きだと思いました。また楽しみにしてます! (7月2日 12時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 完結の目処は立っていますので更新はコンスタントに行えると思います。最後まで見守って下さると嬉しいです。コメント有難うございます (6月24日 14時) (レス) id: d828e70b5b (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - あさん» はじめまして。コメント有難うございます。かなり前に書き溜めてた作品を軽く手直ししながら載せているので至らない所もあるかもしれませんが、最後まで楽しんで頂ければ幸いです... (6月24日 14時) (レス) id: d828e70b5b (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´・∀・)(プロフ) - 更新ありがとうございます!続きが楽しみです! (6月24日 12時) (レス) @page16 id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年6月21日 22時