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「完成はどれくらいの大きさになるんだ?」
『そうですね、大体黒板くらいのサイズ… もしかしたらそれよりも少し大きいかもしれないです』
「…だとしたらこのまま地面でやるのは無理があるな」
『ある程度のブロックに分けて寄せてある机に移動しようかと…』
しかし学校の机はものによって段差のズレがある。
どうしたもんかと考えていると「良いもん用意してあげたよ」と別の声が背後から聞こえてきた。
高杉もAも驚き振り返ると相変わらずやる気の無さそうな顔で、棒キャンディを口に突っ込んだ銀八が立ってる。
「気配を殺して俺の背後に立つな」
「何その台詞、何処のゴルゴだよ」
銀八の手にはキャンバスを乗せるイーゼルのような形をした木材がいくつか抱えられていた。
『どうしたんですか、これ?』
「良くぞ聞いてくれた、イーゼルを改造して作った対巨大パズル用特注イーゼル」
「結局イーゼルじゃねぇか」
『先生が作ったんですか?』
「そう、…って言いたいとこだけど、これは全臓先生に作らs…作ってもらった」
「作らせたのか」
度々突っかかってくる高杉に「うるせぇ!」と一喝すると、早速並べる。
「背面は何枚かベニヤ並べて使えって、それは今度持ってくるわ」
「立て掛け式だと下半分から作らねぇと使えねぇな」
「そーなんだよな、まぁ、そこのデメリットはそっちでどうにかしてよ」
銀八と高杉の会話を他所に、Aは一歩下がった場所から並べたイーゼルを見ていた。
腕を伸ばし両手の人差し指と親指で四角枠を作り覗く。
その様子はエアカメラでも構えているようだった。
「ど? 使えそう?」
『はい、有難うございます、助かります』
深々お辞儀をする彼女に銀八は小さく笑った。
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アカツキ(プロフ) - 花咲あずみさん» 暖かいコメント有難うございます。全て、ですか...それはまた貴重なお時間頂き..... そのように言って貰えて感無量です (4月22日 15時) (レス) id: 7588857b81 (このIDを非表示/違反報告)
花咲あずみ - 完結までの間お疲れ様でした。アカツキさんの銀魂の作品は全て読ませてもらいましたが全部本当に素敵な作品で何度も見てます!アカツキさんの作品が一番好きです! (4月22日 14時) (レス) @page39 id: e15ecd0c92 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 奥宮さん» コメント有難うございます。伏線張るだけ張って全然回収出来ていないのでそこを汲み取って貰えて感謝です... 気紛れに書いているのでまた機会がありましたらよろしくお願いします。 (5月31日 7時) (レス) id: 417deeb455 (このIDを非表示/違反報告)
奥宮(プロフ) - 完結おめでとう御座います!!本当文才といい伏線、そして物語全て神ががっててそんでキュンキュンする話とかもぶっ込んできてるせいでもう、何というか天才ですね!?こんな面白い作品に出会えて、追いかけれたことが何よりも嬉しかったですありがとうございました!! (5月30日 18時) (レス) @page37 id: 6e2eb1af59 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - めぐぽん(*´・∀・)さん» 初めまして、コメント有難うございます。そのように言って貰えて嬉しい限りです…! 高杉オチを書こうとすると大体こんな感じの暗さになってしまうのですが楽しいのでまたいつか書きます。その時は良しなに (5月30日 13時) (レス) id: 417deeb455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2023年5月16日 16時