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『ちょっ、子供扱いしないで下さい…!』
 






Aは内心パニックを起こしていた。
まさか土方に頭を撫でられるとは思ってもみなかったので、一瞬反応に遅れ漸く出した言葉がコレだ。

 


その反応を楽しむようにわしゃわしゃと乱雑にAの髪を乱していた土方だったが、パタリとその動作をやめた。
 







「......? お前、香か何か付けてるのか?」





 


ほんの数秒、0コンマ何秒の間。
寒気がするほどの静けさがAを襲った。


 





「何なんですかィ、土方さん」
「Aさんの事口説いてるんですか? 気持ち悪ィ」




「気持ち悪いって何だ?!」
「えっ、キモかった? まじ?」

 






沖田の一言で現実に戻り、Aはまたブンブンと首を振って否定した。


 





『香は付けてないです、朝洗濯物干したので柔軟剤の香りですかね?』

「あー...そうかもしれねぇ。何か花みたいな匂いした」

『ふふ、鼻が良いお巡りさんですね』

「おい何だ、その含みのある言い方は」

 







銀時の言葉を借りるのなら「犬のおまわりさん」だろうからと口から出そうになるのを飲み込んだ。
"犬"は鼻が良いものだ。




 


『それより、土方さん』
『沖田くんがまた居なくなってますけど良いんですか?』



「な…ッ?! ......彼奴…!」
「悪ィ、A、またな」



 





踵を返し走り去って行く土方を見送り、彼女もまた反対の方向へと歩き出した。








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アカツキ(プロフ) - 美姫さん» コメント有難うございます。登場キャラの想いが交差してぐちゃぐちゃに絡まるような、そんなお話にしたかったのですが難しかったです... 最後まで読んでくださり有難うございました (2023年2月12日 10時) (レス) id: 359e2a8a6b (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 切なくて切なくて、でもとても美しい作品で、涙が止まりませんでした。本当に最高の作品でした。ありがとうございました。 (2023年2月12日 7時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - おひなさん» 初めまして。コメント有難うございます。土方さん落ちは久々だったのでこれで良いのか迷走しましたが、おひなさんの暖かい言葉に救われました (2023年2月9日 7時) (レス) @page49 id: 359e2a8a6b (このIDを非表示/違反報告)
おひな(プロフ) - 最っ高な作品をありがとうございました!終始涙腺崩壊でした!w (2023年2月9日 2時) (レス) @page49 id: fb3fd917e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ | 作成日時:2022年12月27日 23時

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