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じゃりじゃりと細かい砂利が靴底に擦れて音を立てている。
土方は煙草を咥えながら屯所への道を歩いた。
 
 
 


結論から言うと、銀時はAの居場所を教えてはくれなかった。
知らない訳では無いのは確かなようだが彼女に口止めをされているのか、はたまた本気で気に入らなくて教えたくないのか。
多分何方もあるだろう。
 
 
 
 






「はぁ…また調べものが増えた」
 
 
 
 






溜息と同時に煙草の煙も口から出た。
 
 
 
 



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「あれ、また調べ物ですか?」
 
 
 
 


薄暗くなった書庫にランプを持って入ってきた山崎が声を掛ける。
土方の手には前にも持ち出した本があった。
 
 
 



「[シクラメン]は調べたんですか?」

「嗚呼」

「どうでした?」

「[はにかみ]が出てきた」

 
 
 



土方は回答するとパタンと本を閉じる。
 
 
 





「…? 良い意味ですよね? "はにかみ笑顔"とか言いますし」

「元はそんな良い意味じゃねぇ」

「えっ、そうなんですか」
 
 
 
 



本を棚に戻すと、書斎を出ていく土方に、山崎がまた本を取り出して読み始めていた。

 
 
 




 

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アカツキ(プロフ) - 美姫さん» コメント有難うございます。登場キャラの想いが交差してぐちゃぐちゃに絡まるような、そんなお話にしたかったのですが難しかったです... 最後まで読んでくださり有難うございました (2023年2月12日 10時) (レス) id: 359e2a8a6b (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 切なくて切なくて、でもとても美しい作品で、涙が止まりませんでした。本当に最高の作品でした。ありがとうございました。 (2023年2月12日 7時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - おひなさん» 初めまして。コメント有難うございます。土方さん落ちは久々だったのでこれで良いのか迷走しましたが、おひなさんの暖かい言葉に救われました (2023年2月9日 7時) (レス) @page49 id: 359e2a8a6b (このIDを非表示/違反報告)
おひな(プロフ) - 最っ高な作品をありがとうございました!終始涙腺崩壊でした!w (2023年2月9日 2時) (レス) @page49 id: fb3fd917e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ | 作成日時:2022年12月27日 23時

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