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高杉が袖から出したのは袋に入った怪しげな白い粉だった。
『ちょちょちょ、如何にもなやつ出てきたんだけど?!』
「何勘違いしてやがる」
『おまわりさーーーん!!』
「残念だがそんな声じゃ"ご近所さん"には届かねぇよ」
「はぁ、」と呆れた様に溜息を吐き出す高杉は改めて取り出した白い粉について説明を始めた。
「これはお前の病気を治す薬だ」
「花吐き病を治せる」
高杉の真面目な顔に、数秒前まで冗談を言っていたAも口を閉ざして話を聞いている。
目の前に差し出されたそれを彼女は見つめるだけで受け取ろうとはしない。
『悪いけど、要らない』
「…理由は」
『治そうと思ってないから』
彼女の回答に高杉は驚きを見せるどころか先程よりも深い溜息を吐いた。
「…あんな奴を想って吐く花がこんなに綺麗なのもムカつくなァ…」
『…! それ、どうして…』
「手前ェが茶入れてる間にな」
高杉が机の下に隠していた一冊のノートはAの吐き出した花の記録。
彼はパラパラとページを捲る。
『…...ねぇ、薬は要らないけど、一つ別のお願いしても良い?』
良い、と許可は出していないがぽつりぽつりと話をする彼女の”お願い”を聞き終えた高杉は「ハッ...」と小さく笑った。
「ｸｸｯ、そりゃまた…、」
「……面白ェ、良いぜ。その"願い"聞いてやらァ」
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ｱｶﾂｷ(プロフ) - 美姫さん» コメント有難うございます。登場キャラの想いが交差してぐちゃぐちゃに絡まるような、そんなお話にしたかったのですが難しかったです... 最後まで読んでくださり有難うございました (2023年2月12日 10時) (
レス) id: 359e2a8a6b (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - 切なくて切なくて、でもとても美しい作品で、涙が止まりませんでした。本当に最高の作品でした。ありがとうございました。 (2023年2月12日 7時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
ｱｶﾂｷ(プロフ) - おひなさん» 初めまして。コメント有難うございます。土方さん落ちは久々だったのでこれで良いのか迷走しましたが、おひなさんの暖かい言葉に救われました (2023年2月9日 7時) (レス) @page49 id: 359e2a8a6b (このIDを非表示/違反報告)
おひな(プロフ) - 最っ高な作品をありがとうございました！終始涙腺崩壊でした！w (2023年2月9日 2時) (レス) @page49 id: fb3fd917e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｱｶﾂｷ
| 作成日時：2022年12月27日 23時
