【銀魂】ユリカゴ

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『あ〜ぁ...、銀時が不吉な事言うから散った』

「じょ、冗談だろうが…! まじで大丈夫?」

『うん、平気』



　



Aは 地面に落ちた薄ピンク色の花弁を拾い、首を傾げた。



　

　


『これ、何の花だろう?』

「ん〜? ......これ、チューリップじゃね? 1枚だと分かりずらいな」

『チューリップ...』







言われてみればそうかもしれないと妙に納得し、着物の袖に仕舞う。



　




「え、持って帰んの?」

『誰かに移ったら困るでしょ』

「あー...そっか確かに」

『私もう行くけど、本当に誰にも言わないでね』



　




椅子から立ち上がり、着物の合せを軽く直すとその場から立ち去る。
そんなAを銀時は引き止めたりはしなかった。



　




「チューリップの花言葉って、何だっけ…?」



　



一つの小さな疑問。
答えを銀時に教えてくれる人は居なかった。






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