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鉛筆の芯が紙に擦れる音、集中してるAの薄く小さい口から零れる息遣いとかそんな些細な音が耳に伝わる。
俺達はこの間何かを喋ったりはしないが不思議と居心地良い。
「(いつまで続くんだろうな)」
気付けば結構経ったと感じる。
いや、実際に経っている。
『...休憩、しますか?』
「俺は別に何もしてないから平気だけど、お前は?」
『それじゃ少し筆を置きます』
俺はこの時間が好きだ。
「質問してもいい?」
『どうぞ』
「どうして絵を描くの?」
『好きだからです』
彼女はキッパリと答えた。
それはまるで俺が変な質問をしたかのようにキョトンと不思議そうな顔で。
いや、まぁ、そうなんだろうとは思うけど...聞きたいのはそうじゃなくて。
『私も良いですか?』
「どーぞ」
『この傷はどこで…?』
体にいくつも刻まれた古傷の中で、彼女は1つを指差す。
どの傷もいつ作ったものかなんて忘れるものもあれば忘れられないものがあるのも事実で、俺は思わず口篭った。
それは"覚えている傷"だ。
「忘れ『忘れた、は無しですよ』......」
いつになく冷たい声だったと思う。
真っ直ぐに此方を見る彼女の目は観察眼である...逃れようはない。
『嘘は吐かないでください』
『言いたくないなら「言いたくない」で良いんです』
そう言って目線を落とす彼女の先にはスケッチブックに描かれた"俺"が居て、俺はその俺に嫉妬した。
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ｱｶﾂｷ(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。終わりが見えずグダグダと更新してますがそろそろ本気で終わらせようと思います… (2022年10月26日 7時) (
レス) id: 16de2d871f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 衝撃的な展開！ てかお前かい！ このモブめo(｀ω´ )o (2022年10月24日 22時) (レス) @page21 id: 8c85f5adc6 (このIDを非表示/違反報告)
ｱｶﾂｷ(プロフ) - 黒猫さん» コメント有難う御座います。もう少し続きますが最後まで楽しんでいただければと思います (2022年8月23日 7時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 応援してます! (2022年8月22日 21時) (レス) id: 1ec2eca413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｱｶﾂｷ
| 作成日時：2022年8月21日 17時
