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彼女の描いた絵が忘れられない。
芸術など一寸も分からないがどうやら心惹かれる絵というのは存在するらしい。
「...もう1回見てぇな......」
そしてもう1回会いたい。
そんな事を考えては、ハッとし頭を振った。
今何考えた? 会いたいって何? 彼奴に?
「ンだよ、それ...」
頭を抱え悶々としていると玄関から「ただいまヨ〜」と神楽の声が聞こえてくる。
新八と買い物に行っていたのが帰ってきたようだ。
しかし聞き慣れない声がもう1つ、「お邪魔します」と控えめな挨拶が聞こえた。
聞き慣れてはいないが、聞き覚えのある声。
「銀さん、お客さんですよ」
新八の言葉に俺はガタッと音を鳴らして立ち上がった。
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『この前のお礼と、あと依頼に来ました』
「依頼ですか?」
ソファの向かいに座る彼女の目の前に茶の入った湯呑みを置きながら新八が依頼内容を聞く。
『絵のモデルになって欲しいんです』
「絵のモデル? 人も描くの?」
『たまに...』
まぁ、絵のモデルくらいなら楽なもんだと了承した。
「んじゃ、早速描いていいよ」
『あ、あの、デッサンモデルなので着物は脱いで頂けますか?』
「は?!」
『あッ、いや...! 下は履いててください』
何でも屋だと、確かに言った。
言ったけど。
「分かった...、とりあえず部屋移すか」
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アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。終わりが見えずグダグダと更新してますがそろそろ本気で終わらせようと思います… (2022年10月26日 7時) (レス) id: 16de2d871f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 衝撃的な展開! てかお前かい! このモブめo(`ω´ )o (2022年10月24日 22時) (レス) @page21 id: 8c85f5adc6 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» コメント有難う御座います。もう少し続きますが最後まで楽しんでいただければと思います (2022年8月23日 7時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 応援してます! (2022年8月22日 21時) (レス) id: 1ec2eca413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2022年8月21日 17時