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きっかけは画用紙に描かれた絵と、それを描く彼女の姿。
目が離せなかったのは夏の暑さのせいじゃない。
「お前の絵が好きだから」
そしてこれも、嘘じゃない。
「あー...、いや、それだけじゃねぇな」
「(お前の事が好きなんだ)」
言えるわけない。
言ってしまっては全てが終わる。
そう、今までの全てが、だ。
『…銀、時さん』
彼女の声は少しだけ震えていた。
『いま、…今、描いて良いですか』
『貴方を』。
そう言う彼女の瞳は俺から一切離さない。
怖いくらい静かに流れるこの時間の中でAの瞳に俺の姿が映っているのが見えてきそうな程に、鳥肌が立ちそうだった。
「描いてくれ、お前の手で」
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アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。終わりが見えずグダグダと更新してますがそろそろ本気で終わらせようと思います… (2022年10月26日 7時) (レス) id: 16de2d871f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 衝撃的な展開! てかお前かい! このモブめo(`ω´ )o (2022年10月24日 22時) (レス) @page21 id: 8c85f5adc6 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» コメント有難う御座います。もう少し続きますが最後まで楽しんでいただければと思います (2022年8月23日 7時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 応援してます! (2022年8月22日 21時) (レス) id: 1ec2eca413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2022年8月21日 17時