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ふと空を見上げるとすっかり濃紺色に染まり、暗くなっていた。
頼りになるのは周りを囲むように佇む微かな電灯の光だけ。
手で汗を拭えばそこには顔に黒い煤が付く。
「「銀さん/ちゃん!!」」
此処には居ないはずの2人の声に銀時は勢いよく振り返り、その勢いでガラクタの山から転がり落ちる。
「痛ッ、てて… 何してんのお前ら」
「いやそれこっちの台詞ですよ!!」
「Aから銀ちゃんが飛び出して行ったって連絡来たアル」
新八と神楽はそう説明しながら銀時の左右の腕を支え立ち上がらせる。
「何で此処だって分かったんだよ」
2人は顔を見合わせてドヤ顔で胸を張ってこういうのだ。
「Aさんの捨てた絵を探してるんですよね?」
「そんな事だろうと思ったアル」
「何年一緒に居る思ってるんですか、アンタの考えることなんてお見通しですよ」
「全くも〜、頼るって事を知らないアルカ、このバカ息子」
ペラペラとよくもまぁそんなセリフが出てくるもんだ。
銀時は思わず、プッと笑い降参だとでも言いたげに両の手を上げた。
「とんだ名探偵じゃねぇか」
「ったく成長しやがって」
そして息を吐き出したかと思えば深く息を吸う。
ごみ捨て場の異臭やら何やらが一気に肺に入り込むが気にはしなかった。
「悪ィ、お前ら」
「手伝ってくれねぇか」
その言葉を待ってましたと言わんばかりに2人はニッと笑った。
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アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。終わりが見えずグダグダと更新してますがそろそろ本気で終わらせようと思います… (2022年10月26日 7時) (レス) id: 16de2d871f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 衝撃的な展開! てかお前かい! このモブめo(`ω´ )o (2022年10月24日 22時) (レス) @page21 id: 8c85f5adc6 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» コメント有難う御座います。もう少し続きますが最後まで楽しんでいただければと思います (2022年8月23日 7時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 応援してます! (2022年8月22日 21時) (レス) id: 1ec2eca413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2022年8月21日 17時