2. ページ3
「銀ちゃん帰らないアルカ?」
「あ〜? 仕方ねぇだろ、先生が待ってろって言うんだから」
「急に倒れたんですよね、今日暑かったですもんね」
3人の話し声が聞こえて目を覚ます。
まだ視界が空間にピントを合わせようとしてる中、1人がそれに気付いて声を掛けた。
「ぉ、目ェ覚めた?」
『...死んだ、魚......』
「おい、開口一番めちゃくちゃ失礼なこと言われたんだけど」
首を回し辺りを見渡すとそこは白いカーテンに白い天井、極めつけはすぐ横に液体の入ったパックが管を通して腕に繋がっている。
病院だ、と理解するのに時間は掛からなかった。
「間違いじゃないアル」
「オーこら、誰がここまで運んで来てやったと思ってんだ」
「まぁまぁ二人とも......きっとまだボーッとしてるんですよ、熱中症で倒れたんですから」
『眼鏡が、喋った...?』
「「異常ねぇな/ないアル」」
「オィィィ!!」とツッコミが聞こえてきてすぐにカーテンが開かれる。
白衣を着た男の人。
「目覚めたんですね、体調は?」
『あの...、私の荷物は......』
「それなら万事屋さんが持ってますよ」
「万事屋」と呼ばれた3人は顔を見合わせ深い溜息を吐く。
「お前さんね、他に聞くことあんだろうが......」
呆れた様な彼はベージュのトートバッグを見せてくれた。
その間、先生が腕に繋がった点滴の針を抜く。
「大丈夫そうですし、帰って良いですよ」
「ちゃん水分取ってくださいね」
「よし、ンじゃ俺らも帰るか」
「万事屋さん、彼女を家まで送ってあげて」
「一応病み上がりですし、最後まで面倒見てください」
その一言に一度固まったその人は「ハァァァァ?!」と病院であることを忘れた声量で叫んだ。
---
122人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。終わりが見えずグダグダと更新してますがそろそろ本気で終わらせようと思います… (2022年10月26日 7時) (レス) id: 16de2d871f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 衝撃的な展開! てかお前かい! このモブめo(`ω´ )o (2022年10月24日 22時) (レス) @page21 id: 8c85f5adc6 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 黒猫さん» コメント有難う御座います。もう少し続きますが最後まで楽しんでいただければと思います (2022年8月23日 7時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 応援してます! (2022年8月22日 21時) (レス) id: 1ec2eca413 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アカツキ | 作成日時:2022年8月21日 17時