おまけ2 ページ28
好きな物、甘い食べ物。先生。一緒に遊んでくれる人。
嫌いな物、一人で居ること。嘘。隠れんぼ。
大人になると嫌いだったはずのものが嫌いでは無くなる。
そもそも興味の対象から外れるのだ。
でも、隠れんぼだけは違った。
昔はあんなに好きでよくやっていたのに。
そんなことを言うと彼はきっと「今もやってるじゃねぇか」って言うだろうから言わない。
私は、晋助を探すのが好き。
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嘘は嫌い、大嫌い。
吐いて良い嘘、悪い嘘があると言うが言いも悪いも関係ない。
この世に優しい嘘なんて存在しない。
したとしても私はそれを認めない。
だから、彼に「お前の方が嘘吐きだ」って言われた時はドキッとしたの。
否定は出来なかった。
「俺が嘘を吐いたらどうする」とも言ったよね。
正直、考えてなかった。
嘘なんか吐く筈ないと知っているから。
試すような真似してごめん。
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丁寧に編んだ組紐は渡さなかった。
こんなものあっても無くても同じ、意味の無いものだ。
それでも作ったのはただ暇だったから。
晋助は私に明るい色を提案したけど、その気分では無かった。
『藍色が良いの』
沢山ある内のその色が目に止まって、他のどの色よりも特別に見えた。
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久々に会った銀時は、私を見るなり嫌な顔をした。
その顔をしたのは正解だ。
「面倒な予感しかしねぇ」
万事屋は何でも屋なのだから、こんなお願いも有りだろう。
それに、断れないことを知っている。
生憎、お金を包む封筒が無くて、ちぎった本の紙を代用した。
それが何の本のページなのか、銀時は気付いたようだが『よろしくね』とだけ告げ背を向けた。
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アカツキ(プロフ) - 紅さん» コメント有難うございます。そんなに長くならずに完結すると思いますがもう少し付き合いくださいませ (2021年3月29日 18時) (レス) id: 716f2c046c (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 応援してます!!更新待ってます! (2021年3月29日 13時) (レス) id: b08ab2dbca (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 東雲 晄さん» 東雲さん、お久しぶりです。前作に続きコメント有難うございます。高杉落ちは毎度暗い感じになりがちですが、雰囲気を楽しんでもらえればと思います...! 見守ってくださると嬉しいです (2021年3月25日 18時) (レス) id: 6533fa6fd3 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 晄(プロフ) - お久しぶりです!前作から来ました!晋助夢ありがとうございます!続き楽しみにしてます! (2021年3月25日 17時) (レス) id: 91bd77f472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ | 作成日時:2021年3月25日 0時