21. ページ22
「旦那ァ、いつまで仮眠室占領してんですかィ」
「あ〜〜〜、このまま眠り続けてェ〜〜〜」
「永遠に眠りたいなら高杉先生でも連れて来やしょうか?」
「洒落にならないから辞めて」
銀時は身体を起こすも座ったまま立ち上がろうとはしない。
沖田は向かいのベッドに腰を下ろし銀時と対面するよう座った。
「さっき、旦那ンとこの眼鏡が探してやしたぜ?」
「あー? あぁ...新八に仕事押し付けて此処に逃げてきたから」
「仕事しなせェ」
「総一郎くんには言われたくねぇなぁ」
「総悟でさァ」
沖田はそこまで会話すると漸く横になり自前のアイマスクを付けた。
それでもまだ寝ないのか銀時に話を投げ掛ける。
「最近じゃ、土方さんは他の調べ物に夢中みてぇで」
「あの人の仕事が俺に回ってくるんでさァ」
他の調べ物の事を銀時は知っているのだが「ふーん」とまるで興味無さげに返事をした。
そんな反応に片手でアイマスクを軽く上げ、銀時の表情を確認する。
「旦那もそんな顔するんですね」
どういう意味か聞こうとしたが、彼はまたアイマスクを下ろし壁方向へと寝返った。
背を向けられた銀時はそのまま仮眠室を出て、静かに閉じられる扉の音が沖田の耳に微かに残った。
---
92人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アカツキ(プロフ) - 美咲さん» 初めまして、コメント有難うございます。書きたいと思い続けて数年経った医者パロなのでかなり自己満ながらドキドキしつつ書いています。更新速度は気紛れですがお楽しみ頂ければ幸いです (2020年10月17日 21時) (レス) id: cb25f868cb (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 今、私が求めていた医者パロを、ありがとうごさいます!更新頑張ってください! (2020年10月17日 18時) (レス) id: 5f3a224cad (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - Sakuraさん» 今回も早速のコメント有難うございます、お待たせしました...! 何度も考えつつ知識が無いので書かずにいた医者パロ... 不慣れですが温かい目で見守っていただければと思います。よろしくお願いします (2020年10月15日 22時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - 新作待ってました…!!!!!病院舞台とか私得でしかないです笑 更新頑張ってください! (2020年10月15日 22時) (レス) id: 321ab1938b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アカツキ | 作成日時:2020年10月15日 22時