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『じゃ、もう満足したでしょ、報酬頂戴』








神威にしては珍しく「分かったよ」と承諾したが、それを止める人物が一人。




 



「ちょっと待て、報酬って何」

『私の求めるものなんて1つでしょ』

「おま、まさか」








『頂きます』なんて良い子のフリしてその首にかぶりつこうとした所、襟元を引っ張られ阻止される。








「駄目だ!!」

『ちょっと何すんの』

「俺の飲めば良いだろ!!」






 




まさかそんな事を言うなんて一体全体なんだと言うのだ。
阻止された事に対して抵抗していたAだが、思っても見なかった言葉に面を食らった。









「早くしてよ、飲まないの?」




『の、...』




 





飲む、と言いたいのに声が出ない。
先に痺れを切らしたのは神威だった。








「なーんだ、俺結構好きだったんだけどな、血吸われるの」

「はァ?!」

「ま、良いや」








「また遊んでよ、A」









満足したのか帰って行く神威を見送って数秒、静まり返ったこの場を壊したのはAだった。





 





『月詠、部屋、空いてる?』

「...好きに使いなんし」

『神楽と新八は先に帰っててね、私は銀時に用があるから』





 



あまりに淡々と事を進めるAに銀時は「え、え?」と困惑しているが、他の人達は彼のフォローをしたりはしなかった。



 





「銀ちゃん、今日は新八の家に行くアル」






「ごゆっくりどうぞ」









銀時以外の5人は、「「「じゃ」」」とその場で各々解散したがAだけは銀時の手首を掴み使っていいと言われた部屋へと引っ張った。










「え、ちょッ、待っ」

「いやぁ、銀さん見事な誘い文句だったね、ファイト!!」

「そういうんじゃねェエエエエ!!」






 




情けない叫び声が虚しく響いた。












 
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アカツキ(プロフ) - 美姫さん» コメント嬉しいので大丈夫ですよ、ありがとうございます。此方の作品も完結の目処が経ちましたので最後まで楽しんでいただければと思います、応援ありがとうございました (2022年4月13日 7時) (レス) id: 0c162c5444 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - さいっっっっこうです!!何度もコメントしてしまい申し訳ありません。もう日々の楽しみとなってます!昔の作品も読み返しているところですが、本当にどの作品も面白いです。無理しない程度に頑張ってください!本当に応援してます! (2022年4月13日 4時) (レス) @page30 id: 5e34f22924 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - 美姫さん» 初めまして、温かなコメント有難うございます。そろそろ完結に向けて動き出しますので見守ってくださると嬉しいです。終わり次第また新作も出す予定ですのでお時間ありましたらまた是非読みに来てください (2022年4月9日 0時) (レス) id: 5f592be880 (このIDを非表示/違反報告)
美姫(プロフ) - アカツキさんの小説本当に大好きです。これからも応援しています!頑張ってください! (2022年4月8日 16時) (レス) id: ac5aee6225 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - RIOさん» コメント有難うございます、読んで下さり嬉しいです。更新遅れ気味で申し訳ありません...またぼちぼち更新しますのでこれからもよろしくお願いします (2022年4月6日 16時) (レス) id: 9759a783ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカツキ | 作成日時:2022年3月8日 23時

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