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家庭教師の予定が入っている水曜日の午前中。Aの部屋には目の前ですやすや眠る教え子をどう起こそうか悩む桃瀬の姿があった。
「ごめんなさいねぇ、Aったら夜更かししてたみたいでまだ起きてないの…」
「えぇ、今日はやめときますか？」
「うーん、もし桃瀬君が良かったらあの子のこと起こしてくれない？今日は私と翔はこれから出かけないといけなくて〜
Aも桃瀬君に会うの楽しみにしてるから…」
申し訳なさそうにいうAの母に桃瀬は断れるわけがなく二人を見送り彼女の部屋に向かったところで冒頭に戻るのである。
「あー、、A、おーい起きろ」
夏掛けの上からAをゆさゆさと揺らすとモゾッと動き桃瀬のほうへ寝返りを打ったAだったが一向に起きる気配はなく桃瀬の目線は緩い胸元へ釘付けになった。
「(ｯｯ、こいつ胸見えそうになっとる…)」
「おきろ！勉強の時間やぞ！」
見えそうで見えない胸元にドギマギしつつもAを起こすために声をかけながら手を伸ばすと、パシッと太い手首が小さな手に捕まれ、驚いた桃瀬はバランスを崩してしまいAを押し倒しているような体制になった。
「えっ、おい、」
『んん、しょう、おねえちゃんと、ねよう』
「…はぁ？！」
寝ぼけている彼女の口から出たのは彼女の弟の名前だった。拍子抜けしてしまいつい大きな声をだすとAが目を覚ました。
『…トン、せんせー？…なに？襲うの？きゃー』
今の状況下でヘラヘラとふざけるAに、桃瀬は彼女に捕まれている手を振りほどくと彼女の細い手首を掴みベットで押し倒すといつもよりワントーン低い声で噛みつくように顔を近づけた。
「あんなぁ…先生も男なんですけど。」
『知ってるよ。先生は私を女だってわかってる？』
「わかっとるよ。」
二人の絡み合った目線はどちらも強気で空気もどこかピりついていた。
『私ばっかり好きなんだもん』
「…ｯｯそんなこと」
次の言葉を自分の立場で言っていいのか葛藤する桃瀬を見つめるAは少し笑って言葉を紡いだ。
『ねぇ、先生』
「なんや？」
『私のこと好きですか？』
「…ｯｯ！愛しとるで」
『私も豚平くんを愛してる！』
「おまっ、いま名前で…」
『んふふっ、呼んじゃった』
いたずら気に笑うAを抱きしめて桃瀬は耳元で囁いた。
「愛しとるでA、俺と付き合ってください」
『…！よろしくね彼氏さん』
ねぇ、先生。大好きです
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紅子(プロフ) - ゆきさん» 今のところ雷同しか生きがいが無いに近いので我儘言うといっぱい雷同ネタ出してくれると嬉しいです。 (2021年9月28日 22時) (
レス) id: 29e9a00af5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 紅子さん» 正体あらわしたね (2021年9月28日 18時) (レス) id: 32ec0838cd (このIDを非表示/違反報告)
紅子(プロフ) - 雷同の女、助かりました (2021年9月27日 23時) (レス) id: 29e9a00af5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 1さん» コメントありがとうございます！お教え頂きありがとうございます、とても助かりました…！ 応援ありがとうございますとても励みになります！ (2021年4月17日 1時) (レス) id: 32ec0838cd (このIDを非表示/違反報告)
1 - ciさんの話、1の方で｢俺の方が年上なのに｣というセリフがあります。年下では無いですか？ この作品のゆるゆるとした日常の雰囲気がとても好きです。応援しています。 (2021年4月17日 1時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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