14.吸血鬼のお食事 ページ14
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｢ジョングクくんいい子だったね……｣
｢俺もいい子じゃん｣
｢噛みグセのあるいい子｣
｢すみません｣
ヘラヘラと軽口を叩きながら教室まで続く廊下を歩いていると、急に目眩がした。
｢……大丈夫？｣
｢なんかフラフラする｣
一度グラッと来たらもう立ってられなくて、慌ててテヒョンが支えてくれた。肩に置かれた手が大きくてあったかい。
最近少し力が入らない気がしてたけど、気のせいだと思って無視してたのに。
｢う〜ん｣
｢なに？｣
｢吸血鬼になって何日目？｣
｢二週間くらい……｣
｢一回も飲んでないよね？｣
何を……と言われたら、もちろんアレだ。血のことだ。
聞かれてしまった手前、｢飲んでない｣と答えたけれど、嫌な予感がする。
｢ヤダヤダヤダ｣
｢ダメだって、ほんとに死んじゃうから｣
｢ヤダ〜……｣
｢いいから！｣
力の抜けた体ではテヒョンに抵抗することも出来ない。口では嫌だと言いつつも、ひょいと持ち上げられたら逃げることは出来なかった。
お姫様抱っこってやつ。恥ずかしいけど、具合が悪すぎてそれどころじゃない。
半ば無理矢理持ち上げられて、私はテヒョンに生徒会室へと連れていかれてしまった。
｢――飲んで｣
｢ヤダ……無理……気持ち悪い……｣
｢A、ワガママ！｣
｢だって……｣
想像するだけで吐きそうだ。今まで普通に白いご飯食べてたのに、いきなり血を飲めだなんてショックすぎる。
パウチの口を唇に宛てがわれたけど、私は必死で首を振って抵抗した。
｢ほら｣｢ヤダ｣｢いいから｣｢ほんとに無理｣……そんなやり取りを何回か続けていると、明らかにイラついた様子のテヒョンがむっとした顔でパウチの中身を口に含んだ。
何を企んでるんだろうと疑問に思う間もなく、グイッと顎を持ち上げられて、テヒョンが口を合わせてくる。
｢む〜〜〜っ！！！！｣
力が抜けた体でもさすがにキス的なことをされたらびっくりして悲鳴が漏れたけど、テヒョンはそのままお構い無しにグイグイと舌で唇をこじ開けて含んだ"液体"を私の口内に流し込んできた。
柔らかい唇と口の中を這い回る舌と流れてくる液体に頭の中はパニックで、味もよく分からないままごくんと飲み下してしまう。
｢……うそ｣
｢大丈夫じゃん！｣
｢色んな意味で大丈夫じゃない……｣
いきなりされた口移しも大丈夫じゃないし、今現在体の中にパウチの中の牛の血液が入ってるのかと思うと胃がムカムカしてくるような気もする。というか気持ち悪い
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sai(プロフ) - のんさん» はじめまして、コメント＆読了ありがとうございますー！ 番外編もちょいちょい書きますので、また読んでください´`* (2019年9月14日 23時) (
レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 初めまして。楽しく読ませていただきました。完結してしまって…しばらく吸血鬼ロスでした。番外編嬉しいです！楽しみにしています！ (2019年9月14日 19時) (レス) id: 94dc845851 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - チョコさん» 完結までお付き合いいただいてありがとうございまーす！その後の進展(？)した二人も書きますね〜！読んでくださってありがとうございました！ (2019年9月10日 12時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
sai(プロフ) - AULA−輝きさん» ストーリーがダラダラしそうで大分（他メンのエピソードとか）色々削ったので、ぼちぼち番外編てやりたいですね〜！ジミンちゃんの今的なやつもやってみようと思います^^ (2019年9月10日 12時) (レス) id: 00e0a369b0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - わぁ〜！完結しましたね！今回は推しということもあり楽しませていただきました！続編、見たいです！！基本的には作者さんにお任せですがやっぱりデートシーンみたいなのはほしいです笑笑 (2019年9月10日 1時) (レス) id: 58e918a46e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sai
| 作者ホームページ：https://twitter.com/xxx___sai/
作成日時：2019年8月29日 11時
