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追いかけっこ。 ページ8

A「分かった。改めて、宜しくね。中也さん。」

中也「おう!」

自己紹介を終えると、中也さんは昼間に僕が数えていた赤い倉庫に向かった。
そこで何をするのか、僕にはまだ分からない。
何が行われるのか、分かるほど、落ちていなかった。


思えば、いじめられなかった時はなかったな。
毎日、何かされる。
何か言われる。

僕が正しいと思ったことは、笑われた。
掃除の時間になったから、バケツに水を入れて、雑巾を濡らす。
そして、雑巾を絞り、床を拭く。

当たり前だった。僕には。

でも、少し大人になった彼等は違った。
素直に掃除をすることが、馬鹿らしいと思っていて、僕は馬鹿なことをしている奴だと思われた。


中也さんが倉庫に行った数分後。

静かに車が来た。
黒くて、高級感のある、カッコいい車だった。

その車が、僕の前に止まった。
タクシーに乗るみたいに綺麗に止まった。

嗚呼、この人はこの倉庫に用があるのか。
なら、目の前に突っ立っている僕は、邪魔になるな。

そう思って、隅の方に避けた。




そしたら




車もこっちについて来た。

A「……何で……?」

何故だ。何故、僕の方についてきたんだ??



そうか。


あっちも、今、僕がいる場所に行こうとしたのか。
なら、また退ければ良い。

後ろに下がった。




車も向きを変えて、こちらに近づいた。




おかしい。

何でついてくるんだ?
偶然、偶々だと言われれば其れまでなのか?

否、そんな筈はない。

だって、現に今、走っているのに、ついてくる。


A「…ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」

走り回る。

車はついてくる。

走り回る。

車はついてくる。

走り回る。



そういえば、
『今から車が来るから、それに乗れ。』
って中也さんが言っていた。


なら。ずっと僕についてくる、追いかけてくるこの車は、その車なのか。


止まってみた。


そしたら、車も止まった。


そのまま、じっとしていたら、車から黒いスーツは着た、サラリーマンみたいな人が出てきた。

そう、サラリーマンみたいな。

何故、みたいな。なのか……

それは、黒いサングラスをかけていたからだ。


逃○中のハンターみたいな人だった。


なんか怖い。ハンターは逃げる人を、すごく早く捕まえる。足がすごく早い。

だから、何となく、怖いと思っている。

だから、何となく、走り回る。

走り回る僕を見て、少し焦ってハンター(?)も追いかける。




やっぱり怖いな。

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xxvl6w6lvxx(プロフ) - 織姫さん» ありがとうございます。(*´∀`) 自分も、あの曲が大好きです。 (2020年5月10日 22時) (レス) id: 84d8494927 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - あの曲を教えてくれてありがとうございます。泣いてベッドに直行しました。話の内容も凄い良かったです。 (2020年5月9日 17時) (レス) id: 47ecb9f06d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゴミ山大将敗北者 | 作成日時:2019年9月11日 7時

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