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メッセージを送ったらすぐに既読が付いた。
不死川 実弥この間の空き教室
そうメッセージが返ってきたのでお弁当を持って空き教室へ向かった。
空き教室の戸を開けると、がらんとしていて誰もいない。
『あれ?実弥まだ来てなかったんだ』
段々と早くなる鼓動。
お礼だと自分に言い聞かせてお弁当を作ったが引かれたらどうしよう……
そんな不安を抱えていた。
戸を閉めて、窓際へと移動して窓を開けるとむっとするような暖かさを感じた
風が吹けばそよそよと揺れる青々とした草木に、しっとりとした重みのある匂い。
この匂いはなんの匂いなんだろう……
そんな事を考えて心を落ち着かせているとガラリと勢い良く開いた戸。
その音にビックリして振り返る。
そこには肩で息をする実弥の姿。
実弥と目が合って数秒、実弥が息を整えて私に声を掛ける
「わりぃ……飲み物買ってて遅くなったァ」
そう言うと、私の近くへと歩み寄る実弥。
窓を閉めて、近くの席に座るとそれに続いて実弥も私の向かい側に座った。
作ったお弁当をおずおずと実弥の前に置くと、実弥はすぐにランチバッグを開けてお弁当箱を取り出し、蓋を開ける
「…………すげェ」
実弥の顔を見ると、子供みたいにわくわくしているような顔だった。
『お、美味しくなかったらごめん』
私の言葉なんか聞こえていないようで、パンッと手を合わせて、いただきますと言って箸を進めていく。
黙々と食べる実弥。
嫌いなものはないみたいで良かった。
実弥の姿を視界に捉えながら、私もお弁当を出して食べ始める。
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月見おはぎ - 殿茶様のこまめな顔文字使用にも癒されつつある俺氏。夏休み課題が捗りそう(*´∇`*) (2021年8月13日 1時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - はむすけ。さん» 更新にムラがあってすみません笑 お気遣いありがとうございます^^ 続編公開しましたのでそちらもよろしくお願いします! (2020年4月12日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - みいさん» いつもコメントありがとうございます^^続編公開しましたので楽しんで頂けると嬉しいです! (2020年4月12日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - マ ツ リ 。さん» 応援ありがとうございます!続編公開したのでそちらもよろしくお願いします! (2020年4月12日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 続へーん!待ってます(´∀`) (2020年4月10日 11時) (レス) id: 43e3e848ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殿茶 | 作成日時:2020年3月30日 7時