187 不死川side ページ4
4時限目が終わる間際にAからメッセージが来たかと思えば、俺の分の弁当を作ったという内容で残り数秒の授業でさえ早く終われと願いながら、Aにメッセージを返した。
終了のチャイムと共に教室を飛び出して飲み物を買いに自販機に向かって急いで飲み物を買って、そのままの勢いでAが待つ空き教室へと走った。
息を切らしながら空き教室に入ると、
夏の生暖かい風に靡く髪がさらさらと踊っていのが驚き振り向いた時に一際大きく舞って、散るようにAの肩に流れた。
その一連の動きに目を奪われた
荒い呼吸はすぐに治まったが、ドクドクと響く心臓の音は、相変わらず響いている。
「悪ぃ、飲み物買ってて遅くなったァ」
そう言いながらAの元へ行くと、窓を閉めて近くの席へと腰掛けるAの向かい側に俺も腰を落とした。
そろそろとお弁当を差し出すA。
弁当袋を開けると二段タイプのもので、ずっしりと重たい
蓋を開けるとそこには、ボリュームがあって食欲をそそるものばかり詰め込んであった。
「………すげェ」
勝手に言葉が漏れた。
母親は忙しくて基本的に早朝から夕方で帰ってくるが夜勤も月に数度ある。
そういう時は、少しでも長く睡眠を取れる様に俺が飯を作ったりするが自分で弁当を作ろうと思った事は無かった。
玄弥の遠足など弁当が必要な行事の時に俺の分を作ってくれた事があったが、玄弥が風邪を引いたり、雨で中止になってしまったりでここ二年は誰かの手作り弁当を口にした事が無い。
心踊らせながら、手を合わせ有難く弁当を頂く。
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月見おはぎ - 殿茶様のこまめな顔文字使用にも癒されつつある俺氏。夏休み課題が捗りそう(*´∇`*) (2021年8月13日 1時) (レス) id: f413eaa44e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - はむすけ。さん» 更新にムラがあってすみません笑 お気遣いありがとうございます^^ 続編公開しましたのでそちらもよろしくお願いします! (2020年4月12日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - みいさん» いつもコメントありがとうございます^^続編公開しましたので楽しんで頂けると嬉しいです! (2020年4月12日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - マ ツ リ 。さん» 応援ありがとうございます!続編公開したのでそちらもよろしくお願いします! (2020年4月12日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 続へーん!待ってます(´∀`) (2020年4月10日 11時) (レス) id: 43e3e848ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殿茶 | 作成日時:2020年3月30日 7時