43話 ページ45
ユウside
昼休み。
雑用係として長く大変だった清掃時間を中断し、グリムと共に昼食を摂る。
(はぁ…まさか、こんなに掃除が大変だったとは……)
この後にはきっと、モンスターの出るドワーフ鉱山へ行かなければならない。
私は怖いのにはめっぽう弱い。
｢行きたくないなぁ…｣
学園長に貰ったパンを頬張りながら愚痴をこぼす。
食べ終えて少しだったところで掃除を再開しようと体に鞭を打って立ち上がる。
ユウ｢グリム、掃除始めるよ｣
グリ｢嫌なんだゾ〜！！｣
ユウ｢もう、僕達は学園長にここに住まわせてもらってる身なんだから、しっかり働かないと。頑張ってたらもしかしたら生徒になれるかもしれないんだよ？｣
グリ｢ふな…でもよお、毎日こんなに掃除するのは疲れちまうんだゾ…｣
ユウ｢仕方ないよ。ここの掃除をすることが住まわせてもらう条件なんだから。｣
そう話しながら中庭の方へ向かう。
歩いているとベンチで寝ている人影を見付けた。
この人…
ユウ｢朝の正体不明のモブ(仮)さんだ…｣
グリ｢なんだその名前？｣
もうすぐ始業時間だというのにぐっすりだ。
ユウ｢とりあえず、起こしてあげなきゃ…あ、あの、起きてください、もうすぐ午後の授業始まっちゃいますよ、｣
｢ん……あ…？あー…ほんとだ…すみません、ありがとうございます｣
ユウ｢いっ、いえ！｣
うわ…綺麗な目……
｢あんた、ここの清掃員さん？｣
ユウ｢あっはい！そうです、！｣
｢そうですか。…はい、いつもお疲れ様です｣
ユウ｢え｣
そう言って私の手に飴を置いた。
｢あー、いつも頑張ってくれてるお礼…みたいな…？そんなもので申し訳ないんですけど…あ、いちご味なんですけど、嫌いだったら捨ててくれても構わないので…｣
ユウ｢そっっっ！そそそ、そんな、めめめめ滅相もないです…！！！！ありがくいただきます…！！！｣
｢はは、慌てすぎ笑｣
くしゃっと笑う彼。
ユウ｢ｯｯ…！｣
｢はい、君もね。飴とか大丈夫なのかな？｣
グリ｢大丈夫なんだゾ！！褒めて遣わすんだゾ｣
｢はいはい笑…清掃員さん？｣
ユウ｢あっはい！｣
｢俺もう行きますね。起こしてくれてありがとう｣
ユウ｢…ｯあの！名前、聞いてもいいですか、！｣
｢A・アーノルドです。じゃ、｣
A、くん。
かっこいいなぁ
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?(プロフ) - 完結ですか！？え！？続きはどこですか！？！？！？続き待ってます！！！！ (2023年1月18日 4時) (
レス) @page50 id: b7ed2a17f8 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年12月28日 21時) (レス) @page50 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
榊(プロフ) - 文字化けで「辛くて痛い」……ひえ素敵です (2021年8月24日 10時) (レス) id: 429885c0b2 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 作者様素敵な作品ありがとうございます!!更新頑張ってください！ (2021年7月21日 13時) (レス) id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
るる - おじいちゃん（夢主の）好きだぁ え？友達はたくさんじゃなくていい？勉強は出来る範囲でいい？神じゃん!!好き!! (2021年7月21日 13時) (レス) id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴇 | 作成日時：2021年6月26日 3時
