12話 ページ13
前を歩いていた人魚たちをするすると抜かし自分の部屋へ向かう。
｢えっと…………ここか｣
部屋を開けると、大部屋にダンボールが数個。
1人分のデスクに1人分のクローゼット、1人分のベッド。
ほんとにこの部屋俺しかいないのか……
無駄に広くてなんか寂しいな。
｢とりあえず片付け………｣
ダンボールを開けていくと一通の手紙が。
……じいちゃん。俺が唯一頼れる人。
Aへ
入学おめでとう、A。父さんと母さんは猛反対しとったが、いいか。
お前は、お前のしたいことをして、好きなように生きるんだ。
お前にはその権利がある。
スクールに入学するのがその第1歩目だ。
友達を作りなさい、沢山じゃなくていい。
勉強をしなさい、出来る範囲でいい。
よく食べなさい、好きなだけ食べなさい。
よく寝なさい、寂しくなったら人形でも買うといい。
お前はよく我慢をするから、これからは自由になってほしい。
ホリデーに帰るのが嫌になるならワシの隠れ家においで。いつでも歓迎しよう、
Aのこれからに幸あらんことを。
じいちゃん…
よく我慢する、か。
多分社畜だった時の癖が抜けないのかな、
てかじいちゃん隠れ家どこだよ……連絡する術なんてな……
｢あれ、これ…スマホ…？｣
多分じいちゃんからだ。
親は頑なにスマホを持たせようとしてくれなかった。
｢…ありがとう、じいちゃん。｣
片付けの続きするか。
これを詰めてくれたのも多分じいちゃんなんだろうな。
｢うわ、俺の好きなお菓子とか入ってる…誰にも言ったこと無いのに、はは｣
｢これいつのおもちゃだよ、まだ残ってたんだなぁ……てっきり捨てられたと思ってたのに｣
｢…これは…通帳？…………うわ、何この額、学生が持ってていい金額じゃない、社畜時代もこんなに資産無かったぞ、｣
｢わ…新しい服ばっかじゃん、しかも俺好みだし……俺じいちゃんにどこまで把握されてんだ？｣
懐かしいもの、新しいもの、沢山入っていた。
改めてじいちゃんには感謝しかないなあ……
2時間ほどかけてある程度の荷解きを済ませる。
そういえば、隣の部屋とかは誰なんだろうか。
そう思った矢先だ
ｺﾝｺﾝ
｢……はい…………げ、｣
ジェ｢こんにちは、アーノルドさん。お隣だったので挨拶に来ました｣ﾆｺ
ほんとに勘弁してくれ神様。
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?(プロフ) - 完結ですか！？え！？続きはどこですか！？！？！？続き待ってます！！！！ (2023年1月18日 4時) (
レス) @page50 id: b7ed2a17f8 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年12月28日 21時) (レス) @page50 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
榊(プロフ) - 文字化けで「辛くて痛い」……ひえ素敵です (2021年8月24日 10時) (レス) id: 429885c0b2 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 作者様素敵な作品ありがとうございます!!更新頑張ってください！ (2021年7月21日 13時) (レス) id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
るる - おじいちゃん（夢主の）好きだぁ え？友達はたくさんじゃなくていい？勉強は出来る範囲でいい？神じゃん!!好き!! (2021年7月21日 13時) (レス) id: cfe5869198 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴇 | 作成日時：2021年6月26日 3時
