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2人の話を聞かされていたのに、急に出てきた自分の名前。
連絡先を全て消すように言われた山田が、最後に一つだけ残したままにしたという……
涼「どうしても……………それだけはしたくなくて………っ……
“嫌だ”って言った。それで、逃げて来た………」
逆らえばどうなるか容易に想像できただろ。
俺の存在が山田の身に危険を及ぼすくらいなら、その指一本で………さっさと消してしまえばよかったんだ。
それに、
大「公衆電話からかけてきたんだから、俺の番号覚えてたんだろ……？それなら消したって………」
問題はなかったはず。
言わなければ消されたことを俺が知ることもないのだから。
俺は無神経な言葉を投げた。
涼「っ嫌だよっ………
だいちゃんの名前だけは消したくない」
大「っ………」
……俺はずっと山田のことが好きだったんだ。
そんな風に言われて悪い気はしない。
寧ろ、舞い上がってしまう。
俺は山田の中の特別枠に入れてもらえている、って。
場違いだけれど少しの間だけ単純に喜ばせてくれ。
暫くしたら越えられない壁の高さを再確認させられただけなのだと気付くから。
大「…消されるのは悲しいけど、山田が傷つけられるより何百倍もマシだよ」
だから、もしもこの先に同じようなことが起こったら………その時は迷わずに消せばいい。
山田が消したとしても俺には残っているし、山田が忘れたとしても俺はずっと覚えているから。
お前のためなら俺はどんなプライドも捨てられる。
考え方によっては世界一のクズ男は俺かもしれない。
涼「………できない…っ……」
大「なんで？」
涼「………気づいたんだ。遅すぎたよね………」
大「……？」
俺は山田の言葉を理解できなかった。
連絡先だよ。ただの数字の並びだ。
どうして消せない……？
気づいた？遅すぎた？
もう少し具体的に言ってくれ。
俺はずっと、
山田のことを世界一の鈍感だと思っていた。
けど、
涼「僕は………
………だいちゃんのことが好き」
ここまではっきりと言われるまで頭を捻り続ける俺の方が鈍感だったのかも。
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ciaociao(プロフ) - 夢莉さん» ああ、、よかったです！安心して読めます、、 (2021年8月16日 19時) (
レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ciaociaoさん» 楽しみの一つにしていただけて光栄です。ありがとうございます…！私自身、ハッピーエンド主義なので…見守っていただけたら嬉しいです！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - 続きが楽しみで楽しみで、日々の楽しみが増えてうれしいのですが、「報われないarさんのお話」とあるのが大変気になります。わたしは基本ハッピーエンドが好みなので、是非arさんとハッピーエンドをお願いしたいです。まだ始まったばかりなのにすみません、、 (2021年8月12日 20時) (レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
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