困惑 ページ26
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っ……そんなこと言われたら俺……
ずっとここにいたくなるじゃん。
大「寂しいんだ？」
涼「っ……うるさい」
大「ふはっ、可愛い」
涼「うるさいっ！」
マジで可愛すぎてやばい。
これは俺が山田を好きだからってだけじゃないと思う。
大「彼氏は？
仕事終わりに呼び出してやれば」
……でも、山田は俺のものじゃない。
そう思い直すことで冷静を保つ。
涼「………今日はおとなしく寝る」
大「そうか………しっかり戸締まりしろよ？」
涼「うん」
足取りが軽く店へ向かう。
山田が今日、最後に会う人間が俺だということに心から喜んでいた。
＿＿＿
山田が怪我をしてから数日。
俺が閉め作業をするのに慣れて手を抜くことを覚え始めた頃。
大「来週から出勤するって言ってましたよ」
山田は安静にしたお陰で予定よりも早く戻ってくることになった。
つまり「家にいるの退屈〜、大ちゃん遊びに来てよ」と言われ山田の家に通っていた日々の終わりでもある………くぅ……
大「○○とかいう常連さん、山田のこと知ってるみたいでしたけど、店長話しました？」
店長にだけ伝えたはずが、常連客の一部に情報が漏れて肩を組まれたのが一時間前だ。
「毎回聞かれるんだよ。参った参った、あははっ」
なんなら戻らずにこのまま辞めさせてもよかったんだけど………山田は迷惑かけたまま辞められないとか言うだろうし(…絶対言う)
大「また戦が始まるわけだ」
負けられない戦い。
しかし、最後に勝利を掲げるのは俺ではない。
あくまで俺はお姫様を王子の元へ届ける警護役。
そこに悔しさなど感じてはいけないんだよな。
やっと山田が復帰する日。
店長の表情は格段に明るかった。
店の売上のためか、山田に会いたいだけか……どっちもだろうな。くそっ…
涼「……おはようございます」
控えめでいて凛とした声が、久々にこの居酒屋に響く。
「山田くん……！」
大「おはよう、やま…だ………？！」
涼「長い間お休みをいただいてご迷惑をお掛けしました」
「それはいいんだよ……それより…」
大「お前どうしたんだよその怪我っ！」
店長も俺も………現れた山田に心を踊らせたのは一瞬。
顔を見て安堵するはずが…………
頬に貼られた真っ白なガーゼに予期せぬ困惑が広がった。
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ciaociao(プロフ) - 夢莉さん» ああ、、よかったです！安心して読めます、、 (2021年8月16日 19時) (
レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ciaociaoさん» 楽しみの一つにしていただけて光栄です。ありがとうございます…！私自身、ハッピーエンド主義なので…見守っていただけたら嬉しいです！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - 続きが楽しみで楽しみで、日々の楽しみが増えてうれしいのですが、「報われないarさんのお話」とあるのが大変気になります。わたしは基本ハッピーエンドが好みなので、是非arさんとハッピーエンドをお願いしたいです。まだ始まったばかりなのにすみません、、 (2021年8月12日 20時) (レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
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