◇ ページ25
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……山田の足首は少し腫れていた。
捻ったんだと。
大「じゃあ、当分休みか」
涼「ううん、今日は行くよ」
大「は？無理だろ」
涼「大丈夫。痛み止めももらったし」
出たよ、これだから昼飯食って正解。
大「そういう問題じゃねーの。俺が働かせらんねぇよ。
来てもずっと椅子に座らせとくからな」
涼「なにそれ……本物の招き猫になっちゃうじゃん」
ふはっ…
拗ねた顔をする山田に思わず笑ってしまう。
大「自覚あるんだ？」
涼「店長がいてくれるだけでいいよーって。でもそれでお金貰うの嫌だし」
大「いるだけで金もらえるならいい話だけど、そういうとこ堅いよな。山田らしい」
涼「……どうしても、だめ……？」
それまでの子供のような雰囲気から一変。
首をこてんと傾けて大きな目を潤ませた上目遣い。
………その顔で、男を誘惑してんのか………
それは思考をおかしくさせるほどの威力を持っていたけど初めて食らった俺はただ苦しい。
大「っ、…俺にそんな目しても効かねぇぞ…」
嘘だ。本当は物凄く動揺している。
抑えきれなくなるからその目をやめてくれ。
涼「いたっ…」
誤魔化すために山田にでこぴんをお見舞いした。
痛がり額を擦りながら今度は天然の涙目で見上げられて大誤算。
涼「……ちぇ……大ちゃんこそ、堅ぁい……」
大「俺は心配してんだからな？」
涼「分かってるよ、大貴お兄ちゃん？」
大「んだよ、お兄ちゃんって」
涼「大ちゃんって昔からお兄ちゃんっぽいじゃん。普段は頼りないけど」
大「最後のは余計だ」
さっさと部屋着に着替えさせてバイトの時間ギリギリまで一緒にいた。
そうしないと付いて来そうだから。
大「そろそろ行くわ」
涼「……ん」
大「だーかーらー、拗ねんなよ。
お前の分まで働いてきてやるから」
見送ると言い張る山田と玄関まで来て靴を履く。
そこで自分も行きたいってまた我が儘を言い始めるのかと思いきや……
涼「……違う。
大ちゃんといると落ち着くって言うか………素の自分でいられるから……」
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ciaociao(プロフ) - 夢莉さん» ああ、、よかったです！安心して読めます、、 (2021年8月16日 19時) (
レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ciaociaoさん» 楽しみの一つにしていただけて光栄です。ありがとうございます…！私自身、ハッピーエンド主義なので…見守っていただけたら嬉しいです！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - 続きが楽しみで楽しみで、日々の楽しみが増えてうれしいのですが、「報われないarさんのお話」とあるのが大変気になります。わたしは基本ハッピーエンドが好みなので、是非arさんとハッピーエンドをお願いしたいです。まだ始まったばかりなのにすみません、、 (2021年8月12日 20時) (レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
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