頑張ったんだよ ページ12
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涼「……あ、そろそろ行かないと」
大「なら俺も出るわ」
飲みかけのジュースを一気に喉へ流し込んで。
山田と一緒に席を立ち伝票をもってお会計。
涼「ここは僕が出す」
大「いいよ、奢る。
その代わり山田、頑張ってこいよ」
涼「っ…うんっ、ありがとう」
駅の方へ走っていく山田を見送る。
振り返って手を振られると引き留めたくなるけど、思想ごと追い払うように手を振り返した。
山田に恋される男が羨ましい。
俺がイケメンで、紳士で、身長が高くて、頭が良かったら……好きになってくれたのか？
まさかそんなことあるわけない。俺は俺だから。
大「今度こそ、幸せになれよ」
何人目か思い出したくもないけど、中島裕翔は一番良いやつそうだ。
告白成功の報告を家でおとなしく待ってますよー、
………はぁ、ダサい俺。
.
涼『頑張ったんだよ…』
大「うん…」
その夜の山田からの電話は幸せ全開かと思いきや……尽く外してくる中島裕翔。
映画を観たあと食事に行って帰り際に山田から意を決して告白。
“ゆうとくんのことが…好きです”
“俺も山田くんのことが好きだよ。
だけど、付き合えない”
それ以上何も言わずに駅まで歩いて別れ、耐えきれずすぐに俺に電話してきたらしい。
涼『もう、ゆうとくんに会えない…』
大「向こうも好きって言ったんだろ？付き合えない理由は聞かなかったのか？」
涼『だって………聞けないよ……ゆうとくんは優しいから、気を遣って言ってくれたんだよ……』
それは違う。
好きじゃなかったらデートはしないし、告白に対してもキッパリ断るはず。
両想いなのに付き合えない事情。
大「山田」
涼『んっ……？』
大「今度、ゆうとくんと話してもいい？」
涼『ぇ……なにを話すの……？』
大「山田と付き合えない理由だよ。ちゃんと聞いとかないと納得できないだろ？
それに、ゆうとくんは絶対に山田のことが好きだよ」
本音は、付き合う前から山田を泣かせる男を面と向かって睨み付けてやりたいってとこ。
涼『……だいちゃん、ごめん……いつも……』
大「いいんだよ、俺がしたいだけだから」
涼『……自分で、もう一回話す……』
大「……それが一番だな」
俺がしてやれることって無いんだよな。
一番近くて、一番遠い。
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ciaociao(プロフ) - 夢莉さん» ああ、、よかったです！安心して読めます、、 (2021年8月16日 19時) (
レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
夢莉(プロフ) - ciaociaoさん» 楽しみの一つにしていただけて光栄です。ありがとうございます…！私自身、ハッピーエンド主義なので…見守っていただけたら嬉しいです！ (2021年8月13日 20時) (レス) id: 7762ef5dd7 (このIDを非表示/違反報告)
ciaociao(プロフ) - 続きが楽しみで楽しみで、日々の楽しみが増えてうれしいのですが、「報われないarさんのお話」とあるのが大変気になります。わたしは基本ハッピーエンドが好みなので、是非arさんとハッピーエンドをお願いしたいです。まだ始まったばかりなのにすみません、、 (2021年8月12日 20時) (レス) id: bf965fb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
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