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それから、試験の結果が発表された。
合格者の名前が一覧になって発表される。
だが、そこに爆豪の名前はない。
――そう。
爆豪は、ものの見事に落ちたのだ。
血走る目で何度も、何度も合格発表を見る。
だがやっぱりそこに爆豪の名前は存在せず、切島が困惑したような顔でこちらを見ていて――…
「…………ない」
声がした。
聞き覚えのある、透明な声だ。
切島や上鳴の近く。爆豪のすぐ隣。
ほかの士傑生から少し離れたところに、彼女はいた。
「……チャンスだったのに」
今朝のトロそーな電波女。
そもそも一次試験に通ったことが驚きだが、彼女もまた、落ちたのか。
彼女の表情から、彼女の気持ちは分からない。
悲しいのか、悔しいのか。
あるいは当然の結果だと思っていたのか。
「……あ」
不意に、目が合った。
逸らすのも癪なので、思い切りガンを付けてやる。
けれど彼女はそれに怯えるでもなく、じっと爆豪を見つめ返して。
ゆるゆると手なんて振ってきた。余裕か。
「えっ何、爆豪？！
あそこの士傑美少女と知り合い！？」
「知らねェよンなもん。朝、目ェあっただけだ」
「にしては妙に懐かれてんのな」
上鳴と切島がわらわら集まり、少女を囲む。
彼女はさして動揺もしておらず。
2人には興味もない様子で。
ただ爆豪だけをじっと見つめ、なにか思うことがあるらしく。
「……おんなじだ」
「は？ 一緒にすんなや電波女！」
「こら爆豪！ 初対面だろ、初対面！」
切島に窘められるが、知ったことではない。
呻くような声で吠える爆豪。
だが少女は狼狽えるでもなく、ちいさく微笑む。
「……そっか。電波女か」
緩められた赤い瞳。
白と黒でつくられた彼女によく映える色。
ほんの一瞬の微笑に、どきりとする。
一瞬だけ見せた表情が、やけに頭にこびりついて。
「当たってる。だって私、宇宙人だもん」
「…………は？」
残された言葉で、頭を殴られたような心地。
それだけ言って、少女は人混みに紛れてしまう。
何だったんだ、といった顔をする切島と上鳴。
そんなの、爆豪が知りたかった。
「な、何……不思議チャン系？」
きっとそうに違いない。
構ってほしくて妙なことを言う、危なくて怪しい電波女。
――けれど。
彼女が妙に気になるのは、果たして何が原因なのか。
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るいるい＊*(プロフ) - ヨシさん» コメントありがとうございます！ 応援の言葉、とっても嬉しいです！ (2019年7月10日 18時) (
レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
るいるい＊*(プロフ) - 蛍狼 ＆ ローシさん» 応援ありがとうございます！ ずっと書きたかった話なのでそう言っていただけると嬉しいです！ これからもよろしくお願いしますv (2019年7月10日 18時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
ヨシ - 夢主ちゃんがすごく不思議可愛いです！応援してます！ (2019年7月10日 18時) (レス) id: 83a9ab1185 (このIDを非表示/違反報告)
蛍狼 ＆ ローシ(プロフ) - 高校が士桀高校なのが個人的に凄く好みです！夢主ちゃんと天然くん達の絡みや、かっちゃんとのコントのような絡みもめっちゃ面白いです！後、地球人に爆笑しました！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年7月10日 15時) (レス) id: cc961492f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るいるい＊* | 作成日時：2019年7月10日 6時
