【アイナナ】シークレットラブ(仮)

＊ ページ13

「あの・・・そちらは何か連絡は…」


複数のスタッフが、携帯を耳にあて、静かにでも、焦りがひしひしと伝わって来るように忙しなくしている。


「天の居場所はまだわからないの！？！？」

「申し訳ありませんっ まだ・・・・・・」

「早く見つけなさいっ！TRIGGERの天が行き倒れにでもなったらどうするの！？！？」



姉鷺さんの焦りの声が響く

そんな私も手に持つスマホ
その画面はラビッター警察の如く、検索欄の履歴は

TRIGGER、天、九条天、拾った、倒れてた

などの文字が並ぶが、出てくるのはファン達の楽しみに対するコメント
そして、トレンドにあるのは

警察、空色タワー、爆破予告、爆弾事件

などが並んでいる。何が起きているんだろう…



「楽は心配じゃないのか？」



ステージ衣装に着替え、舞台裏に移動してきた楽くんと十さん
そして私三人は、壁際で皆の様子を見ていた



「心配？馬鹿か。あいつの行きそうな場所なんか決まってる」

「ま、それもそうだよな」



そんな二人のなぜか確信仕切っているようなやり取りや楽屋の会話を思い出した私は


「ギリギリまで関係者入り口で待機してますね」


そう伝えて、小走りになりながら足を向けた

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