【アイナナ】シークレットラブ(仮)

＊ ページ11

「Aさんだよ」

「え、Aさん？Aさんって、ウチで事務やってる？え、あ、でも楽が、役者やってて休業中って・・・」

「俺は、復帰するって聞いてないけどな」



「ええええええええええ」



「龍、うるさい。静かにして」


やっと台本から顔を上げた天は、眉間にしわが寄っていた



「ちょっとぉ、楽屋の外まで声が響いていたけれど何があったの？今日はバライティー番組撮影に、ライブのスタジオリハとミーティングって忙しいんだから、喧嘩はやめてよね」



長い髪を耳にかけながら楽屋に入ってきたマネージャー




「・・・マネージャー、今度のライブチケット、一枚渡して欲しい人が居るんですが」

「いいわよ。まだ、関係者席余裕あるから。誰に渡せばいいのかしら？」

「・・・Aさんに」


一瞬、目を開き、口もとが微笑む


「わかったわ。私から、渡しておくわね。
　 さ、リハが始まるわ。スタジオに行くわよ」




その言葉に三人が同時に立ち上がるのだった。




※※※※※※※
たくさんのハートやお気に入りありがとうございます。
とっても励みになってます。
個人的にこんなお話読みたいから始まったお話ですし、
まだまだ、恋愛のれ文字すら始まってるのか怪しい段階ですが
今後も、楽しんで読んでいただけると幸いです。
また、姉鷺さんが姉崎になっていましたので修正しました。

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