恋する覚悟はできていた2

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『………夢、か』





急に夢から覚めて勢いよく目が開く。

夢に見るまで正直すっかり忘れていた"魔法の歌"



何でこんな時にこんな夢なんか…
それになんで私はこんな所で寝ているの？



そんな事を考えて周りを見渡すと
私が今いる部屋がどうやら
施設でないことに気付く。




『なに、ここ………』







｢お目覚めですか？

AAさん。｣






『？！？

っ誰！？』






扉が突然開いて、外から長髪の白衣を着た
男性が部屋に入ってくる。



その後に続いて男性の部下らしき同じように
白衣を着た女性が入ってきた。


白衣の男は私が寝ていたベッドの近くにくると
彼は自分を"首藤公貴"と名乗った。





『首藤、公貴……？』





｢無事に貴女を保護出来て良かった。



具合はどうです？


相当ゴーレム達から逃げ回っていたそうですね。

お疲れだったのか、こちらに
到着してから丸ごと1日眠っておられましたよ。｣




『そんな事はどうでもいいです！

ここは何処なんですか？！』




｢ここは"横須賀駐屯地"ですよ。｣




『横須賀って、なんで…』




｢ええ。
確か貴女とお仲間であるテロリスト達が
駐屯地内に侵入したそうですね。｣






『ふざけないでよ………！

何がテロリスト……？
私達は貴方達に助けを求めたのに！！

…っ本郷さんは！！』







｢落ち着いて下さい。


これはほんの限られた人間しか
知られていない情報なんですが。



……貴方のお仲間を撃ったのは
自衛隊の幹部の人間です。｣




『…………………は？』






｢元々私達は駐屯地内の1部を借りて
負傷者の治療を行っているのですが…



どうやら幹部の中には我々を良くないと
思っている方がいらっしゃる様で。



私は貴方達を即保護する様にと進言したのですが、
聞き入れてもらえなかったんですよ。｣





『何、それ…………』






確かにあの時、本郷さんが撃たれた後
自衛官が数人こちらに銃を向けてきたのを
思い出す。



『じゃあ何で…！

施設に突入した時に私だけじゃなくて
他の皆も助けてくれなかったんですか？！！』





｢最初は無論そのように命令が出されていましたよ？

………ですが、
彼らは我々の呼び掛けに対して抵抗を示した。




貴方のお仲間である1人に、


自衛官が1名殺されたんです。｣

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