でもたまには甘えなよ、って。４

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さとみ side


病院についたらすぐに先生に診てもらえた。


血液検査と心電図検査をしてもらい、比較的軽度だと言われた。


睡眠薬の摂取が多かったから目覚めるまでが長いかもしれない、ということ。


医「とりあえず１週間ほど点滴をして入院しましょう。水を１日1.5リットル飲ませるようにしてください。」


な「…わかりました、ありがとうございました」


病室の番号をジェル達にも送って俺はなーくんと病室に向かった。


病室のベッドに寝かされたころんは人形みたいで、死んじゃうんじゃないかと怖かった。


だって普段あんなに煩いころんがこんなに静かに眠ってるんだから。


でも手を握ると時々握り返してくる。


それが救いだった。

　

次の日。


こ「んん……」


握り返す力が強くなったかと思うと、今度は目を開ける。


こ「…あれ……？」


「ころん！！！」


莉「ころちゃん！」


る「ころん先生！」


ジェ「ころん」


な「ころちゃん！！」


速攻で水を飲ませて、なーくんからのお説教を受けさせて。


ころんが俺たちに“助けて”って言ってくれて。


頼ってくれてるんだ。


そう思うと嬉しかった。


これからは薬じゃなくて、俺たちに頼れよ。

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