無理しすぎです会長！

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ころん side


消毒し終え、包帯を巻く頃にはるぅとくんは泣き疲れたのかすやすやと眠りについていた。


熱測らなきゃ。


今のうちに測っちゃおう。


るぅとくんのパジャマのボタンを開け、脇に体温計を挟む。


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ


「さ、38.7°C……」


泣いたからあがっちゃったのかな。


それとも薬を飲みすぎちゃって体調崩しやすいのかな。


おでこと首の後ろに冷えピタを貼り、近くの病院を探すことにした。


リスカにODでじゅうぶん体に負荷がかかっている。


それに加えて発熱。


素人の僕が無駄に何かするよりも、プロに任せたほうがいいだろう。


る「ころちゃぁ……さむい……」


寒いということはまだ上がるのだろうか。


「るぅとくん、病院行こっか？」


る「や、やだぁｯ」


「るぅとくん？？」


る「病院だけはやだ、やめて…ｯ怒られる……ｯ」


イマイチ何を嫌がっているのかは分からないが、尋常じゃない怖がりよう。


「なんで嫌か、教えてくれる？ちゃんとした理由があるなら、連れてかないから。」


る「…お母さんが、いるから。学校行ってないってバレたら、怒られちゃう……」


「熱あるんだから許してくれるでしょ」


そういうと、るぅとくんは涙目で必死に首を横に振った。


る「完璧じゃなきゃ、怒られる…ｯ」


完璧？


「…そっか。じゃあ少し遠いところなら、行ける？」


ほら、とスマートフォンの画面に病院を写して見せてやると、るぅとくんは頷いた。


よかった。


せっかくパジャマに着替えさせたけど、病院行くならパジャマじゃないほうがいいよね。


上からパーカーを羽織らせ、タクシーを呼び、そのまま病院に直行した。

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