無理しすぎです会長！ (ページ8)

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ころん side

医「貧血と発熱……ストレスと過労だと思います。薬もあまり体内には残っていない様子なので、ゆっくりしていれば大丈夫です。」

「そう…ですか……」

医「念のため点滴だけうたせてもらいます。今日は点滴が終われば帰ってもらって構わないです。」

そう言って歩き出すお医者さんを僕は追いかけた。

病室ではるぅとくんがベッドの上でいやいや、と首を横に振っていて、見るからに点滴を拒んでいた。

この年で点滴を拒むとは思っていなかったのだろう、看護師さんも困り顔だ。

「るぅとくん…？」

る「ころちゃん…」

「ね、るぅとくん、点滴したらすぐ帰れるから。点滴だけ頑張ろう？」

る「…うん」

学校では怖いものなしなるぅとくん。

点滴が怖いなんて予想外すぎる。

「るぅとくん、こっち見てて。腕の方みちゃだめだよ？」

る「ころちゃん、ぎゅーして」

はぁぁあ可愛い…

「いいよ？……看護師さん、お願いします」

僕はるぅとくんをぎゅっと抱きしめる。

るぅとくんは僕に顔を埋めて、時折びくっと体を揺らしていた。

看護師「おわりましたよ」

「ありがとうございます」

看護師さんとお医者さんはそのまま病室を出て行った。

莉犬くんころちゃん、るぅと会長どうだった??
1時間前

LINEみてなかった。

今病院。点滴終わったら帰れるから、帰りに寄ったら??

既読がついたのを確認し、僕はるぅとくんに向き合う。

るぅとくんは僕に抱きついたままぐっすりだった。

いつもは怖い会長が、今日は可愛くみえる。

……別に僕、変なやつじゃないよね？

可愛いと思うのは普通だよね？！