無理しすぎです会長！

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ころん side


る「帰れって言ってる…っぁ……」


顔を歪ませて、そのまま倒れ込むるぅとくんをギリギリで支える。


「るぅとくん！！！」


既に意識はないらしく、声をかけても動かない。


おでこに触れると、ほんのりと熱い。


る「…ｯﾊｧ、ｹﾎｹﾎｯ……」


苦しそうな呼吸を繰り返するぅとくんを抱き上げて、寝室まで連れて行く。


寝室って言っても、布団ひいてあるだけだったけどね。


こういう時はなにをしたらいいの……？


とりあえずパーカー脱がせて、パジャマに着替えさせたほうがいいのかな…


僕はゆっくりるぅとくんのパーカーを脱がせる。


そしてそのままパジャマを着せる。


……つもりだったのだが、るぅとくんの腕の傷に目が止まり、思考がクラッシュした。


「え？」


明らかに刃物で傷つけられたであろう切り傷からは今もまだ少し血が流れていて、とても痛々しかった。


「て、手当てしなきゃ…」


るぅとくんの家の何処に手当てできるものがあるのかも分からず、僕はるぅとくんの家を飛び出した。


薬局…！！！


猛ダッシュで薬局に向かい、消毒液、包帯、風邪薬、冷えピタ……


とりあえず必要そうなものをカゴに突っ込む。


そのままるぅとくん宅に戻った。


「って…なにしてるの！！！！」


寝ていたはずのるぅとくんはいつのまにか起きていて、るぅとくんの周りには薬の箱がたくさん転がっていた。


る「…っ、なんで、いるの……」


るぅとくんのびっくりしたような顔。


「ダメだよ、こんなに飲んだら」


る「……」


僕は薬局で買ってきたものを床に置いて、袋を手に取った。


「ごめんね…」

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