無理しすぎです会長！ (ページ2)

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るぅと side

学校、行かなきゃ。

朝ベッドから身を起こした僕は身支度を済ませ、ドアの前に立つ。

だけどなかなか足は進まない。

学校行って、アルバイトも行かなきゃいけないのに。

そうしないと僕は、生きていけないのに。

ただどうしても足は進まず、重りでもついているかのような感覚だった。

仕方ない、今日は仮病を使おう。

本当ならしたくないことだし、してはいけないことだけど。

僕はスマートフォンを持ち、学校に連絡をいれる。

僕の電話に出た先生はとても不機嫌だった。

少し申し訳ないとも思いつつ、内心ほっとしてベッドに戻った。

そのままゆっくりと目を閉じる。

　

次に目を開けるとお昼間になっていた。

こんなにぐっすり寝たの初めてだな。

だけど今頃学校では、僕の悪い噂でも回ってるんじゃないだろうか。

こんな時期に休みやがって、って思われてるだろう。

みんなもっともっと僕のことを嫌いになっただろう。

「なん、で……？」

溢れ出した涙が頰を伝って、カーペットに染みを作る。

「どうしたら、いいの……？」

優しくてカッコよくて頼りになる。

そんな生徒会長ならきっとみんな心配してくれるだろう。

だけど生憎、僕は優しくないし、カッコよくもないし、頼りにもならない。

きっといなくなって喜んでいるんだろう。

「どうして、僕は___。」

生きているのだろう。

僕は腕にカッターを押し当てて、スライドさせた。

痛いけど、心が軽くなる気がして。

世界はどんどんふわふわしていって。

恐らく貧血なのだろう。

クラクラする視界を無理やり閉じたのだった。