無理しすぎです会長！ (ページ1)

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るぅと side

＂貴方は完璧でいなさい＂

＂どうして１００点じゃないの？！＂

僕は昔から常に“完璧”を求められていた。

テストは１００点が当たり前。

何においてもだれよりも完璧に。

委員長はもちろんのこと、生徒会長もしていたし、クラスの代表ごとはほとんど僕がやっていた。

別にやりたかったわけではない。

そうでなければいけないのだ。

親が求める僕は完璧な僕であって、完璧でない僕は要らない。

昔テストで９８点を取った時も、とても怒られた。

＂こんなこともできないの？！＂

＂本当に貴方は駄目な子ね＂

＂完璧じゃない貴方はいらないの＂

＂捨てられたくなかったら完璧でいなさい＂

昔から友達もいなくて、頼れるような人もいない。

気づけば相談のできない子供になっていた。

それは高校に入っても変わらず。

生徒会長になったところで僕に友達はできない。

どれだけ頑張ってもだれも褒めてくれない。

それどころかどんどん難しくなっていくテストにもついていけず、９５点という過去最低点数をマークしてしまったのである。

親にはもちろん今までにないくらい怒られ、家から追い出された。

なんとか持っていたお金で家を借り、高校に通い続けているものの、アルバイトで忙しく成績は下がる一方。

生徒会の仕事にも手が回らなくなり、先生にも怒られる始末。

僕は、完璧でいなければならない___。

そう分かっているのに、一度落ちぶれてしまった気持ちはもう、戻ってこないのだ。

どんなに頑張っても成績は上がらない。

どんなに頑張っても友達はできない。

どんなに頑張っても僕のことを認めてくれる人はいない。

もう、疲れてしまったんだ。

仮面を被り続けなければいけない人生に。