ヒカリトカゲ (ページ5)

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昼御飯、私はいつも通り友達と食べに行こうとしたら、手をばしっと掴まれた

「どこに行くの？」

『え？私友達と一緒にご飯食べてるから食べに行こうかなと…』

「一緒に食べよ」

『…え！？今なんて言ったの？』

「だから一緒に食べよって言ってるの！」

ほら行くよ！と手を掴まれ、弁当箱を持って行った先は中庭だ
…確かにここは噴水とか花壇があって、今の季節は花が咲いてるから綺麗だけども
それにしても何でここ？…確かに人通りは少なくて気が楽だけど

「ここね、私の隠れスポット。」

私の考えを読んだかのようにすっと答えた。…なんだろ、この人やっぱり

「私…お花が好きなんだ。…ふふっ、桜宮さんはすごくわかりやすいね」

『え！？なんで！？』

「だってすぐに顔に出るんだもん。さっきだって私が話しかけたらすごくびっくりしてたもん」

『そこまでびっくりしてないでしょ』

「ううん、結構びっくりしてた」

なんだろ、この分かってる感じ…
初めて会ったんだよね、しかも知り合って一週間しか経ってないよ？
なのになんで？

『あの、東雲さん』

「悠奈でいい」

『はるな？』

「うん、私も名前で呼びたい…なって」

そっか、この子も寂しかったんだな…
結構突拍子のない行動をするけど、悪い子ではなさそうだし
さっきのグループワークでフォローしてもらったし

『いいよ、はる』

「わ…私もまなって呼ぶ！」

『間違えてもなって呼ばないでよｗ』

「それは保証できないな」

『えぇｗ』

じゃあその名前を呼ぶたびに最中１個請求するといったら
いいよと賭けにのったのだった

…なんだ、意外とノリのいい子じゃん。

性格もよさげだし

*****

「んでさっきは何考えてたの？」

『さっきとは…？』

「４時間目の前、私をじっと見つめて何考えてたん？」

『それは…その…』

「…ｼﾞｰｯ」

『アノ、ソンナミツメラレルトイイヅライデス。』

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