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Chapter248 ページ46

カイ「なら、聞き方変えるわ

お前の一番の望みはなんだ?」









一番の望み?









そんなの決まってる









裕太ともう一度・・・









でもそれはいくら私が
望んでも叶わないこと









叶いもしない願いを
口に出す勇気すらない









言葉に詰まって









カイ「無理に俺に言う必要はない

・・・けど」









カイ「自分の気持ちは

見失うなよ?

お前は自分の気持ちに正直に生きろ」









A「そんな事

ラブラブな彼女がいる人に

言われても説得力ないよ」









カイ「・・・別れたよ

、、、サワとは終わった」









A「え?」









カイ「サワは別の相手と結婚する」









A「何それ?

だってずっと前から一緒に」









カイ「もう決まったことだ

いや前から決まってた事

もうずっと前から決まってたんだ」









カイ「あいつも俺も

それは薄々わかっていた

サワのとこは一人娘だし

いずれ父親の会社を継ぐ

跡取りが必要になる

俺は俺でこの会社を守っていく為に

仕方ないことなんだ」









A「何それ・・・

何か一緒にいる方法はないの?」









カイ「そういう運命なんだよ

俺もいずれは決められた相手と

一緒になる事になると思うし」









A「、、、運命って」









カイ「それが会社の

トップに立つっていう

責任の重みでもあるんだ

こんな話は別に珍しくない」









A「・・・。」









カイ「だからお前は

もう少し頑張ってみろ

お前の望みにあいつがいるなら」









A「本当に無理やりだね」









A「でも大丈夫

私は大丈夫だよ」









カイ「ん」









A「完走したら

何か変わる気もする

なーんて思ってるんだ

根拠はないけど(笑)」









カイ「俺も一度出てみるかな?」









A「・・・ん(笑)

ねーお兄ちゃん?

サワさんの事まだ・・・好き?」









兄はふっと笑って
一度だけ縦に頭を振った






-------------------



帰り道









一度だけ振り返って
見つめた東京タワー









ふとあの公園へ
行こうか迷って・・・









でも・・・今は
泣いてる場合じゃない









前向きな気持ちで出発したい









東京タワーに背を向け









駅に向って歩き始めた

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あこ(プロフ) - 恋してた7はやく読みたいです…楽しみに待ってますね! (2022年12月29日 23時) (レス) id: 6c9914bca6 (このIDを非表示/違反報告)
Moon - 恋してた7も気になりますね。早く読みたいです (2022年10月16日 7時) (レス) @page45 id: 9eb0a598a8 (このIDを非表示/違反報告)
Moon - 更新楽しみにしてますね、なるべく早く読めることを楽しみにしてますね (2022年10月10日 9時) (レス) id: 9eb0a598a8 (このIDを非表示/違反報告)
らな(プロフ) - 更新有り難うございます。めちゃくちゃ楽しみにしています。 (2016年1月11日 21時) (レス) id: 1669d566b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - nicoさん» そうなんですね!わかりました!ありがとうございます。更新楽しみに待ってます(^^) (2016年1月11日 0時) (レス) id: 386ed09d7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nico | 作成日時:2015年12月7日 10時

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