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Chapter6【ki】 ページ6

完全に
今日ではなかった









ふとそんな事が頭に浮かんで









A「あっ、、じゃ私は、、、」



宏光「悪いっ」









私の言葉を遮るように聞こえた
ミツの少し大きな声は

私ではなくその男の子達へと
向けられていた









宏光「なんか、朝から

腹の調子悪くてさー

だから今日はやめとくわ!」









そう言ってその人達に向かって手をあげた









「まじかよー

変なもんでもくったんじゃねーの(笑)?」









宏光「かもな!

お前らも食ったらとっとと帰れよ」









そこから一言二言交わして









宏光「じゃ、行こうか」









って普通に言うから
思わず









A「えっ?」









宏光「だって今日歩きなんでしょ?」









A「・・・ん」









宏光「じゃ行こ(笑)」




























さっきの中学同級生なんだよね
なんて普通の話しながら
少しだけ前を歩くミツの
後ろ姿見ながらやっぱり私の頭は
大混乱中で




自分がなぜ一緒にミツと歩いてるのか
わからないくらいで

自転車じゃないから気を
使わせてしまったのか

本当にお腹がいたいのか

どうやって切り出そうか・・・









宏光「あっ」









俯いてた顔を上げると
空を見上げるミツの顔









宏光「雪」









その言葉に上を見上げると
はらはらと私へと向かって
落ちてくる雪の粒



その瞬間
2人で一緒に初雪を見れた事が
私の気持ちを大きく動かして
また歩き始めたミツに








A「ミツっ」









宏光「ん?」









肩にかけたトートバックから
チョコレートの入った紙袋取り出して
ミツへと差し出す







A「今日は・・・

今日はバレンタインだから」









A「だから

言いたいことがあって」









・・・頑張れ私









A「私、、、

ミツの事が」









・・・あれ?








・・・もし振られたら?









・・・私バイトどうするんだろ?









ってまたもや直前に
余計な事を思い出させた脳内

でもさすがに直前すぎて
勢いは止まらずに









A「・・・好き」









って吐息を吐くように
小さな声で漏れた









・・・。









でも、だからといって
もう引き返す事は出来ない









A「だから私と、、、」









宏光「待って!」

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★mmiioo★(プロフ) - 短編!まさか翌日公開とは思わず朝からにやけた(*´∀`)♪高校生、なんかイイ! (2021年5月6日 7時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 最後の北山くんsideがなんとも言えずキュンとなりました!nicoさんの話大好きなのでこういう短編も読めて嬉しいです! (2021年5月5日 22時) (レス) id: 5b7031692d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nico | 作成日時:2021年5月5日 22時

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