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Chapter4【ki】 ページ4

入学式から
数ヶ月経って

それなりに友達も出来て
高校生活にも慣れた頃
始めたアルバイト


アルバイトを始めたきっかけは
単純に欲しい物の為
もちろん親には反対されたけど

テストで順位を下げるような事があったり
貯金もせずに普段の遊びにお金を
使うような事があればすぐにやめる
それを条件に許可がおりた


そこで少し前から働いてた
クラスメイトの北山くん

もちろん知らずに面接を受け
採用に至ったわけだけれど

入学後も全く距離の縮まる事のなかった
北山くんとの関係を
一気に縮めることになる
























半年が過ぎ
その頃にはA、ミツと
呼び合う間柄にもなって
週1〜2回シフトが重なる日は
早送りにされてるのかと
感じるくらい時間の流れが早い



欲しい物を購入する為の資金は
順調にたまり続けクリスマスを
目前に目標金額を達成!
・・・けれど
私の目標は今は違う方へと向いていた









・・・そう、それは









・・・ミツに自分の気持ちを伝える事









年末に念願の品は無事にゲットし
改めて立てた目標
【告白】の2文字を胸に刻んだ


ただ決意を固めた日からも
人生初の“告白”とやらを
ネットで調べてみたり
友達に話を聞いてみたり
十分な情報が集まっても
いざ行動に移すとなると別の話で
徐々に勢いは失速していった


でも1月も終わりが近づき
来月分のシフトをチェックしてると
ミツとシフトが被ってる日に
偶然選ばれた2月14日

もちろんその日を
意識してなかったわけではないけれど
ちょっとベタすぎかもなんて
候補から外していたけれど


偶然シフトがかぶった事で
これは何かのお導き?なんて思い始め
バレンタインという日を
勝負の日に定めた









当日

いつものように始まった仕事

でもいつもと違うのは

一緒に帰るきっかけを作る為に
自転車で来なかった事

バッグに忍ばせたチョコレート

勝手に意識しまくりで仕事をしている私








客の流れが途切れて
レジの前のイベント用品の
陳列棚に並んだチョコレート見ながら

ミツは今日
チョコレート何個もらったんだろう?

もしかしてここに来る前に
誰かに告白されて
誰かの彼女になったりしてないよね?

思わずハッとして
少し離れて隣のレジのミツに視線を向ける


勝手に動揺してる私の気持ちを
知る由もなくミツの横顔は
今日もとてつもなくかっこいい






・・・。

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★mmiioo★(プロフ) - 短編!まさか翌日公開とは思わず朝からにやけた(*´∀`)♪高校生、なんかイイ! (2021年5月6日 7時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 最後の北山くんsideがなんとも言えずキュンとなりました!nicoさんの話大好きなのでこういう短編も読めて嬉しいです! (2021年5月5日 22時) (レス) id: 5b7031692d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nico | 作成日時:2021年5月5日 22時

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