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Chapter15【ki】 ページ15

電話ボックスの中に
響いた声にミツの体は離れて









宏光「ん?どうした?」









バッグから取り出した
チョコの入った紙袋









A「あー紙袋が、、、

多分、中身は大丈夫だと思うけど」









A「・・・これ

チョコレート」









A「初めて作ったから

自信ないけど・・・」









紙袋をミツの手が受け取って









宏光「ありがと」









A「・・・ん」









・・・。








今度は不意打ちなんかじゃなくて
ミツの顔がゆっくりと近づいてきて









目を閉じかけた瞬間









prrrr









prrrr









慌てふためいて
ポケットから取り出したスマホ









A「あっ、、、ごめん

・・・ママ」









「・・・もしもし」


「うん、大丈夫

バイト終わって

今、バイト先でちょっと雨宿りしてる」


「うん、、、うん

もう少し待ってやまなかったら

傘買って買えるから」

「うん、帰る時また

連絡するね、、、はーい

じゃーねー」









電話を切って









A「・・・嘘ついちゃった(笑)」








ミツが笑って
またキュンとして
直前までの光景思い出して



相変わらず一面を覆う雨粒と
ガラスにあたる雨音だけが響く
電話ボックスの中


いまさらながらこの狭い空間で
ミツと2人きりでいる事が
無性に照れくさくなってきて









A「雨止むかなぁ?

あっ雨雲レーダー見てみよ」









A「見て見て

あと10分で止むって」









スマホの画面を見せると









ギュッと包まれて









A「ミツ?」








宏光「今日は

ツイてないって思ったけど

逆かも、、、」









A「ん?」









宏光「いつもより長く

こうする口実出来たから」









そして唇が塞がった

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★mmiioo★(プロフ) - 短編!まさか翌日公開とは思わず朝からにやけた(*´∀`)♪高校生、なんかイイ! (2021年5月6日 7時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 最後の北山くんsideがなんとも言えずキュンとなりました!nicoさんの話大好きなのでこういう短編も読めて嬉しいです! (2021年5月5日 22時) (レス) id: 5b7031692d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nico | 作成日時:2021年5月5日 22時

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