オレンジ色の空に恋して

オレンジ色の空に恋して22 ページ22

【yuta side】









電気を消して









ソファーに横になっても
もちろん寝れるはずもなく









気づけば
Aの寝てる寝室のドアを
ノックしていた









意外にもすぐにドアは開いて









A「どうした？

何か必要？」









裕太「・・・いや」









A「ん？どうしたの？」









裕太「もう少し

・・・話したいかなって」









A「・・・。」









裕太「・・・出来ればここで

今日は一緒に寝たいです」









・









・









Aは少し
呆れたように笑うと









A「もうしょうがないなー

じゃー枕だけ持ってきて

その変わり・・・

指一本でも触れたら大声出すから

下から友達飛んでくるからね」









言われた通り枕を持ってくると
壁と枕を背もたれにして
ベッドに座るA









枕だけベッドに置いて









裕太「寝るまではこっちに座る」









って部屋に置かれた
１人用のソファーに座った









裕太「そういえば

ホノカとかガクとは？」









A「ホノカは

時々思い立ったように連絡来るけど

今、結婚して福岡にいるんだよね

だからしばらく会ってなくて」









A「ガクも・・・全然かな

こっちの住所も教えてないしね

年賀状とかもなくなっちゃった

というか私から一方的に

止めちゃったに等しいから

次会ったら絶対に怒られそう(笑)」









裕太「そっか」









裕太「仕事って

ライターって言ってたけど

何書いてるの？」









A「んー

相変わらずファッションの事だよ

基本的に日本の企業と契約して

ＮＹのトレンドとかを記事に

してる感じかな

半年前からね

前に働いてた会社の人が

声かけてくれて

私が担当してた雑誌あったじゃん？

そこで小さいけど連載させてもらってるの」









裕太「へーそうなんだ

すごいじゃん

今度見てみよ」









A「いいよ見なくて

女性誌だし」









裕太「でも俺出たし」









A「・・・じゃー

毎月１０冊買ってね」









裕太「はいはい

ここは？

最初からずっと住んでるの？」









A「ううん

最初はさっき行った

ブルックリンの方にいて

ここは１年、、、

ちょうど１年半かな？」









裕太「住みやすそうだよね、ここ」









A「うん

セリーナとね

たまたま仕事で知り合って

そこから紹介されてって感じで」

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