オレンジ色の空に恋して

オレンジ色の空に恋して21 ページ21

【yuta side】









って笑うから









　
　



もう限界で





　

　

　



余計な事考える前に







　
　
　
　



Aを抱きしめてた






　
　
　

　


裕太「・・・笑うなよ」






　

　
　
　


A「・・・うーた？」









　




裕太「笑わなくていい」









　
　




裕太「やっぱ笑顔なんていらない」


　
　
　

　








裕太「俺はAがいればいい」







　
　

　





裕太「だから・・・

お願いだから帰ってきてよ」






　





裕太「俺、Aじゃなきゃ無理だ」


　
　









Aは何を言うわけでもなく









ただ泣いていた









だから答えは聞けなかった









・









・









しばらくして

Aの呼吸も落ち着いて

離された体









Aが








「とりあえず帰ろうか」って
小さく笑って言って








俺が頷いて







進みだした手を
咄嗟に繋ぐと
戸惑った表情を見せたA









少し強めに握ると








何を言うわけでもなく
その手が家に着くまで
離れることはなかった


　
　

　





　
　







部屋に戻ると
さっきまでの時間が嘘みたいに
すっかりいつものAに戻って









A「ニューヨーク

最後の夜は何が食べたい？」









裕太「んー何でもいいよ

Aが作ってくれれば」









A「そっか、わかった」









少し照れながら答えるAが
かわいかった









それからしばらくして









A「お待たせー」









目の前に運ばれてきたグラタン









とりあえずカシャッ









A「もういいから

そんなのまで撮らなくて」









裕太「いいじゃん

はいAもこっち向いて」









グラタンと
しかめっ面のA

写真を撮った俺だけが笑ってた









裕太「すごいじゃん

めっちゃ美味しい！

確実に腕上げてる」









A「よかったぁー

あ、グラタンしか

作れないわけじゃないからね」









裕太「うん、

そういうことにしとく(笑)」









A「本当だって！」









そんな風にいつの間にか
俺も普通に戻ってて








シャワー浴びて









明日の起きる時間確認されて









昨日と同じように
Aはおやすみと言って
寝室に消えて行った

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