オレンジ色の空に恋して

オレンジ色の空に恋して16 ページ16

【yuta side】







A「じゃー

そろそろ寝ようよ

明日も早起きして動かなきゃだし」









裕太「何？

もう予定決まってんの？」









A「もちろん！」









それからAは寝室に行って

俺はソファーに寝て









静まり返った部屋で
思い出すのは
過去の自分だった









８年前の俺は


Aと同じように
”そんなの関係ない”
そう思う事は出来ずに

Aとの未来を
自分で断ち切った









結局”似た者同士”の俺達が
８年経った今も
同じような未来を歩んでることに
おかしいような
悲しいような
そんな気持ちになった









あの時、俺が・・・









なんて先は考えないように
眠りに着いた









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カンカンカンカンッ









信じられないくらいに
不快な音に
ゆっくりと開けた目









裕太「・・・。」









A「おはよう！うーた！

これ１回やってみたかったんだよねー」









ってフライパンとお玉を持って
立っていた









そのままソファーの背もたれに向かって
寝返りをうつと









カンカンカンカンッ









A「起きてよー

今日、早起きするって言ったじゃん」









裕太「・・・何時？」









A「１１時」









裕太「えっまじ？、ごめん」









って体を起こすと









A「うっそー

まだ６時ー」









もう一度そのままソファーに倒れる









カンカンカンカンッ









裕太「・・・うるせー

６時ってまだどこも

やってないじゃん

もう少し寝て、、、」









A「いいから起きて

あと２４時間もないんだよ！」









その言葉に
閉じかけた目は
もう一度開いた









とりあえず歯磨きして
リビングに戻ると








ランニングウェアに
身を包む人









裕太「何？走りに行くの？

だったら俺まだ起きる必要・・・」









A「うーたのそれね

下に住んでる友達から借りてきたから」









裕太「は？何言ってんの？

無理でしょ」









A「大丈夫

サイズは間違いなく合うから！

私の特技なの！」









裕太「いやそういう問題じゃなくて

大体、服はあっても靴、、、」









A「６．５！

それも借りてきたから大丈夫

はい、着替えて！」

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