〇〇な彼女〜STAY〜

続・マンネリな彼女11 ページ11

尻尾をふる
わんこ達だけ









・・・まだ帰ってきてないのか









勝手な期待で
ドアを開ける前から
あがった口角と肩を下げ
喜ぶわんこ達を１匹ずつハグしながら
呼吸と気持ちを落ち着かせた









最後にパー子を抱っこしながら









A「渉・・・いないね」


　
　








パー子「・・・。」









A「・・・やっぱ焼肉

奢って貰えばよかったかな？」









パー子「・・・。」









A「なーんてねっ(笑)」









パー子「・・・。」









A「ふー・・・喉乾いた」
　
　
　






パー子「・・・。」









足元でわんこ祭りが開催されながら
とりあえず手洗いうがいを済ませて
戻ったキッチンで冷蔵庫を開けて









例の物と【またもや】
久しぶりのご対面









でも朝とは違い









忘れっぽくて有名な
私の頭の中に蘇った
昨日の１シーン









"明日はヒロシ達と・・・"









"アリサもいる・・・"









・









・









・









ああああああああぁぁぁぁっっっー！
(と心の中で叫び)








・









・









・・・。









相変わらず足元で私の行動を
見守るわんこ達に









A「証拠隠滅しに行くよ」









わんこ「・・・。」









チーン(２回目)。









３０分後









散歩を終えわんこ達を引き連れて
やってきたのは近所の公園









人っ子一人いない公園で
ベンチに腰掛けると
一緒に持ってきた
例のブツを取り出した









※以下も独り言ではなく
あくまでもわんこ達との会話である









A「あーあ。こんな事なら

手作りなんてせずに

買えばよかったって思わない？」









A「・・・いや

最初は買ってたんだよね

買ってたんだけどね・・・私がね」









A「ふーっ・・・

今年はアリサどんなの

作って来るのかなかぁ？」









A「去年はたしかー

・・・そうだ！

色んなリキュール入ったボンボンで

その前は・・・えーっと・・・

ザッハトルテ！！」









A「あーあれもめっちゃ

美味しかったんだよなぁー

なんかデコレーションもすごかったし」









A「でも見て？私だって

今年は頑張ったと思わない？」

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