プリンセスな彼女[takashi.n]

Chapter47 ページ48

すかさず見本を手に取り

使い方を説明









A「なん種類かあって

ここについてるのが

クマさんとキリンさんと

あとゾウさんとウサギさんが

あったんですけどー・・・

あー・・・今ご用意出来るのは

クマさん以外ですねー・・・」









『・・・クマ』









A「そうですクマ以外です

クマさんが一番人気なんですよねー

クリスマスプレゼントとしても

人気の商品で私も先日姪っ子に・・・」









『クマ・・・』









A「はい、クマです」









『取り寄せとか出来ます？

・・・クマの』









A「あー・・・えーっとー

少々お待ちください

他の店舗の在庫状況確認してみますね」









在庫を確認する為レジ横の
パソコンを操作しに戻ると









着替えを終えた３人が出て来て









シオリ「大丈夫ですか？」









A「うん大丈夫そう

ごめんね・・・

後は大丈夫だから」









シオリ「わかりました

じゃーお先に失礼します」









３人を見送って
パソコンで在庫を確認すると









・・・やっぱりか









振り出しに戻り
重たい足取りのまま









黒ずくめの後ろ姿に









A「お客様ー

申し訳ありません

現在全店舗で在庫がなく

次回の入荷予定は年明けに・・・」









『あー・・・

そうですかー・・・

・・・まいったな』









A「申し訳ありません

・・・クマちゃん

好きなんですか？

それなら他にも」









『いや・・・

あれがいいって言われたんで

ないならいいです』









A「年明けでは・・・

遅いですよね？」









『・・・ですね

すいません

ありがとうございました』









A「いえ、こちらこそ

お役に立てず申し訳ありません」









頭を下げると









『あ』









・・・？









あ？









顔をあげると
こっちを向いている黒ずくめ









A「・・・何か？」









『マージーかよ(笑)

お前何やってんだよ

こんなとこでー(笑)！』









サングラスを外し
久しぶりに見た泣きぼくろに
長い間封印されてた
暗黒の記憶が一気に蘇った









脳天に雷が落ちたような衝撃を受け
恐らく私の心臓は今度こそ停止した

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