Chapter25 ページ26
タカシちゃんの
背中をグイグイ押して
少し進んで
「やめろ」
「押すな」
『いいからいいから』
って進んで
突然振り払うように
振り返られて
「やめろって言ってんだろっ」
大きな声と一緒に
振り払った手が
不意打ちで私の肩にあたって
後ろへとよろめく
あっ!って顔しながら
あっ!って同じ顔をする
タカシちゃんが見えて
バランスを崩した体は
そのまま後ろへと・・・
・・・。
伸びてきた手に
伸ばした手
でも2つの手が繋がる事なく
ドサッ
・・・・。
A「うっ・・・痛い」
高嗣「おい、大丈夫かよっ
またかよ!何やってんだ毎回毎回
どんくせーな」
A「だって急に・・・」
言葉と一緒に
痛みなんかすぐに消えた
伸びてきた
タカシちゃんの手が
まだ目の前にあったから
痛みなんて感じなかった
息を呑んで
本当にいいのかと
かなり下から見上げた
タカシちゃんの顔
高嗣「早くしろよっ
誰かに見られたら
恥ずかしいだろ」
その言葉に
そーっと伸ばして
タカシちゃんの手を
ギュッと握った
引っ張り起こされて
・・・。
高嗣「手離せよ」
A「・・・。」
高嗣「おい」
A「・・・コンパクトが」
高嗣「コンパクト?」
倒れた衝撃で
バックから飛び出た
大切なコンパクトが
少し離れた所で
2つに割れていた
高嗣「あ・・・」
コンパクトに近寄り
拾った破片
A「大切にしてきたのに・・・」
高嗣「・・・弁償するわ
どこに売って・・・」
A「もう売ってないよ」
高嗣「じゃ、変わりの・・・」
A「変わりはいい
・・・だから来て」
もう一度掴んだ手を
グイグイ引っ張って歩き出す
少しもつれるような
タカシちゃんの足音にも
動じることなく引っ張って歩いた
相変わらず、離せとか、やめろとか
そんな言葉は全て無視をして
A「ちょっとだけ
すぐ着くから!」
目的地は本当にすぐそこだった
足を止めて
A「着いた
ちょっとだけ行こ?」
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nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 私の王子様ーどこどこー!?そもそも王子様なんているのか・・・いないのか・・・!? (2017年1月27日 21時) (レス) id: e3923fbf74 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - うぉ!5年後!王子様を忘れたころに再会!どうなる?! (2017年1月25日 21時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - みぃさん» ツラタンパニタンスーリスリ♪いいですねww (2017年1月21日 22時) (レス) id: fb84f5aeac (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - kumiさん» タカシちゃんの本心・・・突き放して突き放して・・・突き放す?それとも・・・? (2017年1月21日 22時) (レス) id: fb84f5aeac (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ゆうさん» あれ?あれあれ?ですよね・・・。どうなってくのか・・・待っててくださいー! (2017年1月21日 22時) (レス) id: fb84f5aeac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2016年12月9日 21時