プリンセスな彼女[takashi.n]

chapter18 ページ19

マイケル「なら７人か

ガストとかなら・・・」








アオイ「あー悪い俺も帰るわ

付き合い悪いんじゃなくて

今夜、妹の誕生日でさ」









チハル「それは

仕方ないね！

アオイはいいお兄ちゃんだから」









カイト「じゃー６名様行きますか」









・・・待って

・・・待って

・・・待って






　
　
　
　
　
　






待ってーーーーーーーー！








　
　
　
　
　
　
　
　
なんて言えるはずもなく









引きつりすぎて白目に
なっちゃうんじゃないかっていうくらい
ひきつった顔でみんなと別れ









それはそれは楽しそうに
笑顔で高校生活を語るアオイの話を
適当な相槌と作り笑いでかわし続けた









アオイと別れ









・・・やっぱり戻ろうか？









・・・でも風邪って言っちゃたし









・・・もう治ったっていう？









・・・どっちにしろ
『嘘』ついたってバレちゃうか









・・・。









　
　
　
　

　
　
苦渋の決断をした後も
まっすぐに帰る気にはなれず
立ち寄った神社









お賽銭をいれ
頭を下げ
いつものように手を叩く








神様・・・いくらなんでも
罰が厳しすぎやーしませんか？
確かに風邪気味だって嘘をついた私が
悪いっていうのは百も承知です
でもでもそれは恋する乙女ゆえの嘘で
決して誰かを騙そうとか困らそうとか
そういうことじゃなくて・・・
まぁ少しくらいは「あわよくば・・」って
気持ちは少しだけ・・・ありましたけど
だからといっていきなり話が変わると
いくら神様でもやりすぎだと思うんですよ
神様だって誰かを好きになったことくらい
ありますよね？わかりませんかこの気持ち
そもそも、タカシちゃんは何で急に
行くなんて言ったんでしょうか？
私が帰ると言った後に何で言うんでしょうか？









あれ？








鐘ではなく頭をぶんぶんと横に振って
脱線しすぎてあらたに増えた
邪念を一気に取っ払った









・・・とりあえず
今後はもうちょっとお手柔らかにお願いします









頭を下げ階段を向けた足を止め
もう一度振り返った









・・・タカシちゃんにも
まわりの人にも
もちろん私にもいいことありますよーに









階段を降りて
見上げた空にはきれいなオレンジ色と









カァーカァーカァーッ









♪〜






ゆうやけこやけでひがくれて〜









タカシと一緒に帰りましょー









ダメだったけどね

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